シーズンを優位に戦うためにも、なんとしても勝ちたい
今年はディフェンディングチャンピオンということになりますが、去年のことは去年のこととして、気持ちの上では一度リセットして、チャレンジャーの気持ちで思い切って戦っていきたいと考えています。

クルマに関してですが、去年は、速さはあったのですが信頼性という部分で厳しい面があり、ユーザーチームにも迷惑をかけてしまうことがありました。ですから今年は、まずは全チームが安心して走れるクルマというのを第一プライオリティにしました。なおかつ、これだけの速さがあればチャンピオン争いができるぞという目標設定もして、速さと信頼性を両立させる。これが今年のクルマの大きな特徴です。一番はエンジンと駆動系で、ここをしっかり戦えるようにしたうえで、勝てるクルマにする。そこに一番の重点を置いてやってきました。非常にハードルの高い要求ですが、開発スタッフのみんながリクエストにしっかり答えてくれました。これまでのテストでも、目標としていたところまではしっかり届いていると評価しています。

そのテストでは、他メーカーのクルマも見ることができましたが、今年は初戦から非常に厳しい戦いになるかと感じました。昨年はホンダさんが序盤にトラブル等でなかなか優勝争いできませんでしたが、今年は初戦からその力を発揮してきそうですし、トヨタさんも去年のウィークポイントをしっかり分析してきているようです。開幕戦から、横一線の戦いになるなと思っています。

さて、今年我々のチームではメカニックを少し入れ替えました。フレッシュなメンバーを入れましたが、非常にいいチームになったなと思っています。通常は年明けとか、2月の国内テストから新しい体制でやっていくのですが、今年のチームは年末のセパンテストから動き出しましたから、もう十分にチームとしての力を確認できています。またドライバーに関しても、それぞれ目標を持って高いモチベーションを保ってくれています。ロニーは2度目の連覇に加え、史上初の4度目のチャンピオンに向けて、また松田は連覇もそうですが、GT通算勝利数がトップに迫っているのです。

開幕戦の舞台となる岡山国際サーキットでは、テストでも手応えを感じていますし、シーズンを優位に戦うためにもこの開幕戦をいいところでフィニッシュしたい。それがロニーの4度目のチャンピオンや松田の最多勝にもつながると思いますので、なんとしても優勝を狙っていきたいと思います。応援、よろしくお願いします。

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