What is the GT-R LM NISMO
GT-R LM NISMOとは?

ダレン・コックス グローバルヘッド NISMOブランド/マーケティング/セールス
「NISMO大学」へようこそ!ここでは(ル・マン24時間レースを戦う)Nissan GT-R LM NISMOのすべてを皆さんにご紹介していきます。

ザック・エイキン チーフエンジニア
みなさんをピットガレージにご案内し、このマシンのメカニズムや開発風景、そしてル・マンに向けた準備状況をご覧いただきたいと思います。

コックス
NISMO大学は、Nissan GT-R LM NISMOの開発中の姿、そして使われている技術の秘密に迫ります。

ベン・ボウルビー テクニカルダイレクター/チーム監督
私たちは前輪駆動レイアウトによる空力の革新的な取り組みや、その他特徴についてご説明していきます。まず始めに、Nissan GT-R LM NISMOとは何でしょうか?

ヤン・マーデンボロー LM P1ドライバー
LMP1は、「ル・マン プロトタイプ1」を意味し、このクラスに参戦するマシンは、スポーツカーレーシングのトップに君臨しています。私たちは、アウディ、トヨタ、ポルシェといった大手自動車メーカーのマシンとこのクラスで戦います。私たちのマシンはこの3メーカーのマシンとは特徴が大きく異なります。マシン前部にエンジンを搭載し、駆動力を伝えるのは前輪のみです。

ボウルビー
ここ数十年間、このトップカテゴリーに前輪駆動のマシンで参戦した事例はありません。エンジンをマシン前部に搭載し、前輪駆動とするこのレイアウトは、マシンのパッケージングと空力性能において有利に働くと考えます。

エイキン
このマシンは究極のGT-Rです。エンジンは非常にパワフルで、車体が生み出すダウンフォースも類を見ないほど強力です。

マーデンボロー
エンジンは3リッターV6ツインターボのガソリンエンジンで、フライホイール式の回生装置を搭載しています。

エイキン
ル・マンはとても特別で、スポーツカーレースの世界ではもっとも有名な場所です。90年以上にわたり24時間レースが開催されているのです。 多くの自動車メーカーが、勝利への栄光に向けて戦いを繰り広げる姿を、何万人もの観客が詰めかけ目の当たりにします。この光景はまさに壮観と言えるでしょうね。

ボウルビー
ル・マン24時間レースは、世界でもっとも挑戦のしがいがあるレースと言えます。

エイキン
総勢9人のドライバーが一台あたり3人、計3台のマシンに乗り込み

コックス
お互い協力しながら、マシンのパフォーマンスを最大限に引き出します。

マーデンボロー
一人あたり、一回の走行で3〜4時間ドライブすることになり、体力的に大きな負荷がかかるでしょう。

エイキン
ル・マンのコースは、全長13キロ以上、公道と常設サーキットを組み合わせたものです。ストレートでの最高速は時速340キロにもせまる勢いです。超高速からフルブレーキで減速するのは、一周に4回。一方で公道の実に7割はアクセル全開の区間です。

ボウルビー
まさに“狂気”ですね。一回の24時間レースの内容は、F1の1シーズン分に匹敵します。

コックス
Nissan GT-R LM NISMOの開発に携わるエンジニアは、市販車の開発にも関与しています。

ボウルビー
レースで行われていることは、市販車の開発にも非常に役立ちます。

マーデンボロー
ル・マン24時間レースに向けて、「NISMO大学」はNissan GT-R LM NISMOに採用されているタイヤ、前輪駆動レイアウト、エンジン、エネルギー回生システム、エアロダイナミクス、マシンを駆るドライバーについてご説明していきます。

お楽しみに!