モータースポーツ

2022.09.18

Round 6 SUGO GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

NISSAN GT-R NISMO GT3が2-3-4位フィニッシュ

2022年シーズンのSUPER GT第6戦がスポーツランドSUGOで開催され、GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。17番グリッドからスタートした#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が、60kgのサクセスウェイトを搭載しながらも今シーズン2度目の表彰台となる2位を獲得、#10 TANAX GAINER GT-R (富田竜一郎/大草りき)が3位、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が4位となりました。第6戦を終えて、#56 GT-R、#10 GT-R、#11 GT-Rがランキングのトップ3を占める結果となりました。

予選

サクセスウェイト大量搭載の#56 GT-Rと#10 GT-Rが予選Q1を突破

GT300クラスは、前戦までに獲得したポイントの3倍のサクセスウェイト(端数切り上げ、上限100kg)を搭載します(第2戦〜第6戦)。ランキングトップの#56 GT-Rは、出場車両中で最も重い100kg、ランキング2番手の#10 GT-Rは、それに続く93kgを搭載しており、厳しい戦いが予想されました。そのほか#11 GT-Rは60kg、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/柴田優作)が5kgのサクセスウェイトを搭載して今大会に臨みます。

9月17日の予選Q1では、A組に#56 GT-Rが出走、B組に#10 GT-R、#11 GT-R、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉)、#360 GT-Rが出走しました。A組では#56 GT-Rのオリベイラが7番手タイムをマーク、B組では#10 GT-Rの富田が4番手タイムを刻み、2台がそれぞれQ1を突破しました。Q2では#56 GT-Rの藤波が9番手タイム、#10 GT-Rの大草が13番手タイムを記録しました。しかしポールポジションの車両にペナルティが科されたほか、#56 GT-Rはペナルティポイントの累積により4グリッド降格となり、最終的なグリッドは#10 GT-Rが11番手、#56 GT-Rが12番手に。#11 GT-Rは17番手、#360 GT-Rは19番手、#48 GT-Rは23番手からのスタートとなりました。

決勝

各車奮闘、2戦を残してランキングトップ3を占める結果に

決勝レースは9月18日の午後2時、2周のフォーメーションラップを経てスタートしました。

オープニングラップでは、#56 GT-Rの藤波が#10 GT-Rの大草と順位を入れ替えたほか、各車ともポジションを上げる順調な出足となりました。序盤は11番手に#56 GT-R、12番手に#10 GT-R、13番手に#11 GT-Rの安田、15番手に#360 GT-Rの柴田と、比較的近い位置でそれぞれ走行を続けます。ところが11周を過ぎた辺りからコースには雨が落ち始め、徐々に雨足が強くなる状況に。多くの車両がピットになだれ込むなか、#10 GT-Rと#11 GT-Rはステイアウトを選択。一方、#360 GT-Rは14周、#56 GT-Rは15周を終えた段階でそれぞれピットイン。ウェットタイヤに交換してコースに復帰していきました。

スリックタイヤでコースにとどまり続けた#11 GT-Rは28周を終え、2番手まで浮上した段階で石川に交替。その1周後に#10 GT-Rもピットインし、大草から富田へとドライバーチェンジを行いました。ウェットタイヤを装着した#56 GT-Rは一時2番手まで順位を上げて、43周を終えた段階でオリベイラへとバトンタッチします。レース終盤にかけて雨足が弱まると踏んだ#11 GT-Rは、44周を終えてライバルに先駆けドライタイヤへとチェンジする作戦を敢行します。45周目には続いて#10 GT-Rもピットインし、ドライタイヤを装着。GAINERチームは素早いピット作業で、2台とも#56 GT-Rの前でコースに復帰させることに成功しました。3台のGT-Rはその後も好ペースを発揮し、ポジションを上げていきます。

2番手を走る#11 GT-Rと、3番手で追いかける#10 GT-Rの競り合いはファイナルラップまで25周以上にわたって続き、レース終盤には雨の中#56 GT-Rも4番手にポジションアップ。最終的にGT-R勢が2-3-4位でフィニッシュし、ポイントランキングでも#56 GT-Rが首位、#10 GT-Rが2番手、#11 GT-Rが3番手という結果となりました。#360 GT-Rは一時6番手までポジションを上げ、46周を終えた段階で柴田から青木に交替、12位でレースを終えました。#48 GT-Rは24周を終えた段階で井田から田中にドライバーを交替して粘り強く走行を続け、71周目にコースアウトを喫してしまったものの25位完走となりました。

今回のレースを終えて、#56 GT-Rが62.5ポイントでランキングトップ、#10 GT-Rが55.5ポイントでランキング2位、#11 GT-Rが48.5ポイントでランキング3位になり、2戦を残して上位3位までを占める結果となりました。

安田裕信
「良いレースができました。序盤の雨ではピットに入るかどうか悩みましたが、そのまま入らずにいたことでトップの車両の真後ろまで追いつくことができました。今回は少しスピードが足りずに苦しい思いをしていたのですが、2位で終わることができ、チャンピオン争いにも加わることができたので良かったです。今シーズンはまだ1回も勝っていないので、残り2戦も頑張りたいと思います」

石川京侍
「難しいレースでしたが、スタートの安田選手が頑張ってくれていたので、『行くしかないぞ』という気持ちで走りました。ウェットタイヤでコースインして途中でドライタイヤに戻したりしましたが、そのタイミングもチームの判断も良く、2位という結果が出すことができて良かったと思います。次のオートポリスは追い上げできるコースですし、最終戦もてぎも11号車は相性が良いので頑張ります」

GT300クラス公式リザルト:9月17日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:9月18日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 6