モータースポーツ

2022.08.07

Round 4 FUJI GT 100LAP RACE
GT300 Class - Race Report

#11 GT-Rが大きくポジションを上げ、2位表彰台

2022年シーズンのSUPER GT第4戦が富士スピードウェイで開催され、GT300クラスには5台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)は、予選9位から躍進を見せて今季初となる2位表彰台を獲得。#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)も、予選10位から順位を上げて6位入賞を果たし、ランキングトップを堅持しました。

予選

3台がQ2に進出し、#10 GT-Rが予選4位を獲得

GT300クラスは、前戦までに獲得したポイントの3倍のサクセスウェイト(端数切り上げ、上限100kg)を搭載します(第2戦〜第6戦)。今大会は、#56 GT-Rが99kg、#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)が45kg、#11 GT-Rが15kg、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/田中篤/柴田優作)が2kgのサクセスウェイトを搭載して臨みます。

8月6日の予選Q1では、A組に#10 GT-R、#56 GT-R、B組に#11 GT-R、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/田中優暉/甲野将哉)、#360 GT-Rがそれぞれ出走しました。A組では#10 GT-Rの大草がトップタイム、#56 GT-Rのオリベイラが8番手タイムを記録し、B組では#11 GT-Rの石川がトップタイムでそれぞれQ1を突破。Q2では#10 GT-Rの富田が4位、#11 GT-Rの安田が9位、#56 GT-Rの藤波が10位に入りました。#360 GT-Rは18位、#48 GT-Rは20位から、決勝レースでの順位アップを目指します。

決勝

着実な戦いぶりを見せた#11 GT-Rが2位フィニッシュ

決勝レースは8月7日の午後2時、パレードラップ1周にフォーメーションラップ2周を経てスタートしました。

GT-R勢は各車とも順調なスタートを決め、1周目で#11 GT-Rの石川、#56 GT-Rの藤波、#360の柴田がそれぞれポジションアップに成功しました。予選4位からスタートした#10 GT-Rの大草と#11 GT-Rの石川は堅実な走りで順位を上げていき、27周を終えた段階で1-2体制を構築する強さを示しました。37周を終えた段階で2番手を走行中の#11 GT-Rがピットイン、ドライバー交替は行わずに、石川が再びコースへと戻って行きました。その翌周、首位の#10 GT-Rがピットに入りますが、#10 GT-Rは車両トラブルに見舞われてしまい、ガレージへと運び込まれました。

GT-R勢のトップに立った#11 GT-Rは、ピットインのタイミングで一時は10番手まで後退しますが、4番手までポジションを戻し、61周を終えた段階で安田にバトンタッチ。その後、トップの車両にトラブルが発生したことで、#11 GT-Rは首位に浮上しました。安田は背後に迫るライバルと接近戦を展開、ポジションを守り続けますが、終盤にライバルの先行を許すこととなり、2位でレースをフィニッシュ。今シーズン初の表彰台を獲得しました。

#56 GT-Rは、スタートを担当した藤波が2スティント連続で走行。59周を終えた段階で、6番手でオリベイラへとステアリングを託しました。オリベイラは粘り強い走りで着実にポジションを上げ、6位入賞を果たし、ランキングトップをキープしました。

#360 GT-Rは5番手までポジションを上げた柴田から青木にスイッチ。青木が2スティントを担当し、最終的に10位入賞を果たしました。ピットインのタイミングをほぼ均等にとった#48 GT-Rは、田中から井田、甲野という順に交替し、19位で完走。また、ガレージで修復を受けた#10 GT-Rはその後コースに復帰し、レースを最後まで走り切って22位でチェッカーを受けました。

安田裕信
「最後はライバルのコーナリングスピードが速かったですね。でも、ファンの皆さんに面白いレースを見せることができたのではないかなと思います。今年はちょっと不運が続いていて、今回も予選Q2でエンジンにトラブルが発生するなど、ふたりで悔しいシーズンを過ごしてきました。次戦は少し重たくなってしまいますが、今回の結果を受けて流れが良くなってくれたらと思います」

石川京侍
「予選Q2でエンジントラブルが出てしまいましたが、前日に見つかったことは不幸中の幸いだったのかなと思います。クルマのレースペースは良くて、序盤から追い上げることができたので、現状できることはやれたのではないかなと。次戦の鈴鹿はサクセスウェイトの感度が大きいので、なんとかしぶとくポイントを獲得して、ランキングで上位に上がれるように頑張ります」

GT300クラス公式リザルト:8月6日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:8月7日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 4