モータースポーツ

2022.05.29

Round 3 SUZUKA GT 300km RACE
GT300 Class - Race Report

#56 GT-Rが3位表彰台を獲得

2022年シーズンのSUPER GT第3戦が鈴鹿サーキットで開催され、GT300クラスに6台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦しました。予選3位の#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が好走を見せて3位表彰台を獲得。#34 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)も、予選21位から大きくポジションを上げ、6位入賞を果たしました。

予選

66kgのサクセスウェイトを搭載した#56 GT-Rが予選3位を獲得

GT300クラスは、前戦までに獲得したポイントの3倍のサクセスウェイト(端数切り上げ、上限100kg)を搭載します(第2戦〜第6戦)。今大会には、#56 GT-Rが66kg、#10 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき)が45kg、#34 GT-Rが23kg、#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍)が15kg、#360 RUNUP RIVAUX GT-R(青木孝行/柴田優作)が2kgのサクセスウェイトを搭載して臨みます。

5月28日の予選Q1では、A組に#11 GT-R、#34 GT-R、#48 植毛ケーズフロンティア GT-R(井田太陽/平木湧也)、#56 GT-Rの4台、B組に#10 GT-R、#360 GT-Rの2台が出走しました。A組では、#56 GT-Rのオリベイラが3番手、さらに#11 GT-Rの石川が6番手タイムを刻みQ1を突破。B組は#10 GT-Rの富田が4番手タイム、#360 GT-Rの柴田が2番手タイムをマークし、2台そろってQ2へと進出しました。Q2では、#56 GT-Rの藤波が3位、#360 GT-Rの青木が7位、#11 GT-Rの安田が8位に入りました。#34 GT-Rは21位、#48 GT-Rは26位となりました。#10 GT-Rの大草は、Q2で予選最速タイムを記録したものの、走行後の再車検で不合格となりタイム抹消というペナルティを課され、最後尾からのスタートとなりました。

決勝

#56 GT-Rがスキのないレース運びで表彰台フィニッシュ

決勝レースは5月29日午後2時40分、フォーメーションラップ2周を経てスタートしました。GT-R勢は各車とも順調なスタートを決め、それぞれ前のマシンを追いかけます。予選3位からスタートした#56 GT-Rの藤波は、たびたび2番手のライバルに接近。レース中盤にはオーバーテイクに成功し、23周を終えてオリベイラへとステアリングを託します。

オリベイラはコース復帰後、4番手のポジションを守りますが、終盤フルコースイエロー(FCY)とセーフティカー(SC)が導入されたことで、前を行くタイヤ無交換作戦のライバルとの差はなくなります。リスタート後、2番手を走行していたライバルのミスもあり、オリベイラは3番手に浮上。さらなるポジションアップを狙ってプッシュを続けましたが、サクセスウェイト66kgの影響も大きく、3位表彰台でレースをフィニッシュしました。

予選7位からスタートした柴田は、高温の影響からか早めの段階でタイヤ摩耗が厳しく、交換を余儀なくされ、後退してしまいますが、一方で#11 GT-Rの安田と#34 GT-Rの井出は粘り強い走りでポジションを着実に上げる展開に。レース中盤、#34 GT-Rは井出から柳田にバトンタッチ。柳田はしぶとい走りを見せ、最終的に6位までポジションを上げてゴールしました。#11 GT-Rは安田から石川に交替したのち、順調に周回を重ねていましたが、突如タイヤが脱落するトラブルに見舞われてしまい、リタイアを余儀なくされました。

#10 GT-Rは大草がスタート。ペース良くライバル勢をオーバーテイクし、途中7番手まで順位を上げて富田に交替します。富田も一時9番手まで浮上しますが、ライバルとの接触に対してドライブスルーペナルティが課され、15位でレースを終えています。また、途中ドライブスルーペナルティを課された#360 GT-Rは19位、#48 GT-Rは21位で完走を果たしています。

藤波清斗
「(66㎏という)サクセスウェイトと予想外の高温でタイヤにとても厳しいレースでしたが、オリベイラ選手がしっかりとマネージメントして、最後までマシンを運んでくれたので感謝しています。オリベイラ選手なら、必ずやってくれると信じていました。ピット配分をほぼ均等にして、タイヤも4本交換して、レースペースを落とさないように、という作戦でしたが、前半でライバルを抜くのに手こずってしまったので、そこは反省点です。次戦もクルマは重たいですが、長いレースなのでチャンスもあると思います。しっかり頑張ります」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「重いサクセスウェイトを搭載しているなかで、とてもいいリザルトを残すことができたと思います。66kgなので、ポイント獲得を目標としていましたが、表彰台に上がることができてうれしいです。チームワークやタイヤ、そのほか色々なことが完璧に噛み合った結果なのだと思います。次戦はサクセスウェイトも上限近くの99kgを搭載するので、非常にタフなレースになるでしょう。予選のペースから決勝のセッティングまで、色々な可能性を視野に入れて、可能な限りのポイントを獲っていきたいと思います」

GT300クラス公式リザルト:5月28日(土)予選
GT300クラス公式リザルト:5月29日(日)決勝

SUPER GT インフォメーション : Round 3