モータースポーツ

2022.11.28

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第7戦 SUZUKA S耐

HELM MOTORSPORTS GTR GT3が
ST-Xクラス参戦初年度でシリーズチャンピオンを獲得

11月26日(土)~11月27日(日) 鈴鹿サーキット(三重県)

11月26日(土)~11月27日(日)、鈴鹿サーキットでENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankookの第7戦「SUZUKA S耐」が5時間レースとして開催されました。日産勢はST-Xクラスに2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)がST-Xクラス参戦初年度でシリーズチャンピオンの栄誉に輝きました。また、ST-3クラスではフェアレディZ NISMO RCの#25 raffinée日産メカニックチャレンジ(名取鉄平/富田竜一郎/白坂卓也/佐藤公哉)が3位表彰台を獲得しました。

26日(土)の午後に行われた公式予選では#62 GT-Rがポールポジションを獲得、#81 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗/坂口夏月)が7番グリッドとなりました。シリーズランキング首位の#888 Mercedesに対して2.5ポイント差でランキング2位につける#62 GT-Rにとっては、有利な位置でスタートできるだけでなく、クラス別ポールポジションポイント2点を加算できる好結果となりました。

決勝日の27日(日)、午前10時45分にフォーメーションラップがスタート。11月とは思えない陽気のもと、今シーズン4回目となる5時間レースの幕が開けました。#62 GT-Rは鳥羽、#81 GT-Rは大八木がスタートドライバーを担当します。しかしオープニングラップで#81 GT-Rが接触によりコースオフを喫してしまい、大きく後退。全9クラス57台が混走するレースは、前半2時間でフルコースイエロー(FCY)とセーフティカー(SC)が何度も導入される荒れた展開になりました。#81 GT-Rは26周目には1回目のピットインを行い、ドライバーを大八木から青木に交代します。5番手を走行していた#62 GT-Rも27周目にピットイン。鳥羽から平木湧也に交代し、3番手までポジションを回復しました。

残り2時間というタイミングで、#81 GT-Rは青木から坂口へと交代。#62 GT-Rは平木湧也から平木玲次へとバトンをつなぎ、3番手のポジションを維持したままコースへと復帰しました。残り1時間、レースが終盤戦に入った93周目に#62 GT-Rは平木玲次から再び平木湧也にステアリングを託し、シリーズタイトルに向けた最後のスティントへと走り出しました。

#62 GT-Rは、残り30分という段階で#31 Lexusをオーバーテイクし、2番手に浮上。リスクを負ってトップを追いかけることはせず、堅実な走りを続けることに徹しました。FCYが7回、SCが2回導入という波乱のレースではあったものの、ST-Xクラスの順位に大きな影響はなく、コース上でのクリーンなバトルが繰り広げられた結果、#62 GT-Rは2位でフィニッシュ。今大会で24.5ポイント(2位22.5点+ポールポジションポイント2点)を獲得し、合計134.5ポイントとしました。一方、ライバルの#888 Mercedesは4位で合計127ポイントとなったことで、#62 GT-Rが見事に逆転を果たし、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by HankookのトップカテゴリーであるST-Xクラス参戦初年度にして、シリーズチャンピオンを獲得しました。#81 GT-Rは、ラスト1時間を藤波に託し、全体のファステストラップをマークして猛追しましたが、序盤のビハインドを挽回できず、#81 GT-Rは7位でフィニッシュし、シリーズランキング4位でシーズンを締めくくりました。

平木玲次(#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3)
「昨日の予選から調子が良く、鳥羽選手と湧也選手がポールポジションを獲得してくれたことで、非常にいいかたちでレースを始められました。レース中はFCYで不利になったタイミングもありましたが、チームが落ち着いて対処してくれたことで、2位表彰台を獲得し、チャンピオンを獲ることができました。今シーズンは浮き沈みが激しかったのですが、最終戦で今年積み重ねてきたことを発揮でき、それが良い方向にすべて動いたので、本当に良かったと思います」

ST-3クラスのZ34勢は、#15 岡部自動車フェアレディZ34(長島正明/小松一臣/富田自然/元嶋成弥)がクラス4番手からスタート。#15 Zは終盤までトップ争いを繰り広げましたが、残り1時間のタイミングで2番手を走行していた際に接触があり、リタイアを余儀なくされてしまいました。#25 Zは予選でのトラブルにより、最後尾からのスタートとなりましたが、こちらも4人のドライバーがペース良く追い上げ、3位でフィニッシュ、参戦初年度に2回目の表彰台獲得となりました。シリーズランキングでは#311 Team Fukushima Z34が76ポイントでシリーズ4位、#25 Zが49ポイントでシリーズ5位、#15 Zが41ポイントでシリーズ6位となりました。

また、ST-Qクラスに参戦した#244 Nissan Z Racing Concept(田中徹/三宅淳詞/田中哲也)は113周を走行して完走。大きなトラブルなく5時間のレースを走り切り、新型車両の貴重なデータを積み重ねました。

公式リザルト:Rd.7 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

SUPER TAIKYU トップ