モータースポーツ

2022.08.01

ENEOS スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook
第4戦 スーパー耐久レース in オートポリス

ST-XクラスのHELM MOTORSPORTS GTR GT3が総合優勝
ST-3クラスではTeam Fukushima Z34が3位で連続表彰台を獲得

7月30日(土)〜7月31日(日) オートポリスインターナショナルレーシングコース(大分県)

7月30日(土)~7月31日(日)、オートポリスインターナショナルレーシングコースでENEOS スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankookの第4戦「スーパー耐久レース in オートポリス」が開催されました。日産勢はST-Xクラスに3台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、レース終盤、降雨のなか熾烈なトップ争いを繰り広げた#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)が総合優勝を成し遂げました。3台のフェアレディZ NISMO RCが参戦したST-3クラスでは、#311 Team Fukushima Z34(塩津佑介/松田次生/三浦愛/平峰一貴)がクラス3位となり、前戦スポーツランドSUGOに続き連続で表彰台を獲得しました。

 
 

公式予選が行われた30日は時折激しい降雨に見舞われ、コースコンディションが目まぐるしく変わる状況のもとで行われました。そのため、今季最多のエントリー台数となったST-Xクラスでは、一部の車両がドライで行われたクラスよりも後方の順位となる展開となる中、#62 GT-Rが5番グリッド、#9 MP Racing GT-R(JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/篠原拓朗)が10番グリッドを獲得。#81 DAISHIN GT3 GT-R(大八木信行/青木孝行/藤波清斗)は決勝日朝のウォームアップ走行で車両に不具合が見つかったため、ピットレーンからのスタートを選択しました。

31日(日)、午前11時にフォーメーションラップがスタート、曇り空のもと5時間の決勝レースが始まりました。レース序盤は大きな順位の変動はなく、ST-XクラスのGT-R勢は徐々にポジションを上げていきます。ピットスタートとなった#81 GT-Rは、総合44位から6位まで挽回。2時間経過時点で、#62 GT-Rが2番手、#9 GT-Rが6番手、#81 GT-Rが9番手を走行し、レースは後半戦に入りました。

3時間30分が経過した時点で、2番手を走行していた#62 GT-Rが104周目に最終ピットインを行い、平木湧也に優勝のチャンスを託します。レース終盤、各車が最後のピットインのタイミングを迎えるタイミングで雨が降り出し、各チームはタイヤ選択に悩むことになります。#62 GT-Rと、トップ争いしていた#777 Aston Martinはドライタイヤを選択し、3-4位の車両は、ウェットタイヤを選択。全車がピット作業を終えた段階で、#62 GT-Rが首位となりました。そして、このタイミングで雨が強まり、コースはフルウェット状態になりました。

 
 

ドライタイヤで#777 Aston Martinと激しい首位攻防戦を繰り広げた#62 GT-Rは130周目にピットインを行い、雨量が多くなったコースに対応しウェットタイヤに履きかえる作戦を敢行。ドライバー交代は行わず2番手のままコースに復帰した#62 GT-Rは、133周目に首位の#777 Aston Martinがウェットタイヤに交換するピットインをしたことでトップに浮上します。しかし、139周目には再び#777 Aston Martinに抜かれ2番手となりました。レース最終盤、トラブルでストップした車両がいたため、4回目のフルコースイエロー(FCY)が導入され、レースは残り2分で再開。最後の追い上げを見せた#62 GT-Rの平木湧也は、トップと2秒差の2位でチェッカーフラッグを受けました。しかしレース後、トップでチェッカーを受けた#777 Aston Martinにイエローフラッグ中の追い越し違反で50秒のタイムペナルティが科され、#62 GT-Rが逆転で優勝となりました。#9 GT-Rは6位、#81 GT-Rは7位で5時間にわたるタフなレースを終え、ポイントを獲得しています。

平木玲次(#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3)
「まさかレース後に優勝が転がり込んでくるとは思いませんでした。レース前半はペースも悪くなかったですし、FCYのタイミングでピットに入ることができたので、マージンを稼げました。2スティント目のピットの時には、ストップ車両がいたのでホワイトラインをカットしてしまい、ペナルティを科されてしまったのですが、トータルで考えれば大きなトラブルもなくフィニッシュできたレースでした。シリーズを考えると、ここで勝利を挙げられたことはとても大きいです。この流れを切らさないように、地元となる次戦もてぎでも頑張りたいです」

また、ST-Qクラスに参戦した#244 Nissan Z Racing Concept(田中哲也/田中徹/三宅淳詞)は126周を走行し、貴重なデータを得るとともに5時間レース完走を果たしました。

 
 

ST-3クラスのZ34勢では、レース序盤は#311 Zと#25 raffinée日産メカニックチャレンジZ(名取鉄平/佐藤公哉/白坂卓也)が3番手争いを展開しましたが、レース開始30分後に#25 Zの右リヤタイヤが外れコースサイドにストップしリタイアとなりました。レース終了まで残り20分の時点でクラス3番手走行中の#311 Zにセルモーターのトラブルが発生し、ガレージでの修復を余儀なくされましたが、レース終了直前にコースに復帰してフィニッシュを果たし、3位表彰台を獲得しました。

 
 
 
 

公式リザルト:Rd.4 決勝結果 (スーパー耐久オフィシャルサイトへ)

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