ST-Xクラスで、MP Racing GT-Rが5位
ST-3クラスはZ34勢が2-3フィニッシュを遂げる

7月9日（土）〜7月10日（日）　スポーツランドSUGO（宮城県）

7月9日（土）～7月10日（日）、スポーツランドSUGOでＥＮＥＯＳ スーパー耐久シリーズ 2022 Powered by Hankookの第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」がふたつのグループに分けて開催されました。日産勢はST-Xクラスに3台のNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦し、#9 MP Racing GT-R（JOE SHINDO/柴田優作/影山正美/篠原拓朗）が5位を獲得。3台のフェアレディZ NISMO RCが参戦したST-3クラスでは2位と3位を獲得しました。

公式予選が行われた9日は雨が降ったり止んだりの天候。ST-Xクラスの予選の路面はウェットコンディションとなったため、総合順位では路面がドライで行われたクラスより後方の順位となりました。#81 DAISHIN GT3 GT-R（大八木信行/藤波清斗/青木孝行）がクラス5位（総合15位）、#9 GT-Rがクラス6位（総合16位）、#62 HELM MOTORSPORTS GTR GT3（鳥羽豊/平木湧也/平木玲次）がクラス7位（総合17位）を獲得しています。ST-3クラスでは、#311 Team Fukushima Z34（塩津佑介/松田次生/三浦愛/平峰一貴）がグループ2全体のポールポジションを獲得しました。

10日（日）午後13時58分、好天のもと3時間のグループ1決勝レースがスタート。レース序盤は#9 GT-R影山がスタートで順位を大幅に上げクラス2番手、#62 GT-Rがポジションをひとつ上げてクラス6番手、#81 GT-Rがクラス7番手を走行していました。

34周目、規定周回数（走行時間）を終えて#81 GT-Rの大八木が早めのピットイン、青木にドライバー交替を行いました。レース経過1時間を前にした40周目、他クラスのマシンがコース上で停止したため、フルコースイエロー（FCY）が導入されました。この直前のタイミングで#62 GT-Rがピットインを行い、平木玲次から鳥羽に交替。その後、#62 GT-Rは62周目に上位争いの中、単独でスピンを喫し、フロントに加え、左リヤにもダメージを負い、ガレージで修復を試みることになりました。70周目、#81 GT-Rが2度目のピットイン、青木から藤波へドライバーチェンジを行いました。最初のスティントで上位争いをしていた#9 GT-Rは、柴田に交替し前のマシンを追い続けます。

残り1時間を切った82周目、#62 GT-Rが修復を終えてコースに復帰。それとほぼ同時に#9 GT-Rが2度目のピットインを終え、柴田からJOE SHINDOに交替し、最終的には5位でのフィニッシュとなりました。#81 GT-Rは6位ながら、74周目に藤波が全体のファステストラップを記録する速さを見せました。

柴田優作（#9 MP Racing GT-R）
「最初のスティントで影山選手がかなりいいポジションまで上げてくれたことで、トップ争いができていました。いい形で最終スティントに繋ぐことができたと思っていましたが、悔しい結果となりました。ST-Xは激戦区なので、今回は残念でしたが次を見据えるいいレースができたと思います」

ST-Xクラスと同じグループ1のST-Qクラスに参戦した#244 Nissan Z Racing Concept（田中哲也/田中徹/三宅淳詞）は110周を走破し、完走を果たしました。

ST-3クラスが戦うグループ2の決勝レースは10日（日）の午前8時43分にスタート。#311 Zがグループ2のポールポジションからスタートしましたが、2周目にオイル処理でFCYが出て、このタイミングでドライバー交代を行った車両に先行を許すことになりました。それ以降は大きなアクシデントなくレースが進み、#311 Zは66周目に最後のピットインを終え、松田次生が最終スティントを担当。首位を最後まで追い続けましたが、2位でフィニッシュ。また、残り1分の時点で#25 raffinée日産メカニックチャレンジ（名取鉄平/富田竜一郎/白坂卓也）が前を走っているライバルをかわして3番手に浮上、Z34勢が2位と3位でフィニッシュを達成しました。