OMORI FACTORY NEWS

2011.11.17
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

みなさんこんにちは!フロントの鷹巣です。

さて、今日はファクトリーから業務をお願いしている業者さんにスポットをあてながらレポートしようと思います。「業者さん」といってもみなさんその道のプロ、「匠」と呼んでも過言ではない方ばかりです。

それではBNR32 GT-Rからまいりましょうか!
今大反響をいただいているNISSAN GT-R用純正Bremboのブレーキ取り付けと、車体の磨き作業、ウィンドウガラスの取替え、LMGT-4ホイール取り付けに加えシャシーリフレッシュを行いました。ほぼ、レストアといっても過言ではないでのでしょうか。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

その中で業者さんにお願いした作業は車体の磨き作業とウィンドウガラスの取替えですが、今回はウィンドウガラスの取替え作業に注目したいと思います。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

SUPER GT車両もご担当いただいている業者さんにお願いし、フロント、リア、サイドのガラスを総取替えしました。
カッターでガラスと車体の間のシリコンゴムに切り込みをいれてガラスをはずします。車体に残っているゴムを丁寧に取り除き、サビを落とします。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

ここで新品のガラスが登場です。まずガラスにスポンジシールを貼り、その周りにシリコン系の接着剤を塗布していきます。
この接着剤の塗布作業が圧巻!均一の太さで接着剤を搾り出していくのですが、この作業は見た目以上に難しい作業です。多すぎても少なすぎても、くっつきが悪くなってしまったり、仕上がりに差がでてしまいます。適切な量を均一に塗布するというのは、高度な技術がいる作業なんです。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

接着剤の塗布が終わったら、いよいよ車体への取り付けです。ここでずれたら一巻の終わり。。。慎重に取り付けを行います。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

無事取り付け完了! 新品ガラスのおかげで見違えましたね!!

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

続いては、先日Zチャレンジの模様をお伝えしたニュースでちょっとご紹介しましたが、Z34への「SUPER GT 23号車 MOTUL AUTECH GT-R」仕様カラーリング施工です。

実際にSUPER GT車両他、数多くのニスモ歴代レーシングカーのカッティングを担当してくれている業者さんにご担当いただきました。

まず23号車のデザインをモチーフに、Z34の車両形状にあったデザイン案を起こします。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

デザインが決まったら、あとは現場あわせ。ベースのデザインを車両に貼る作業に突入します。そしてこのZ34、もとのボディカラーは実はブラック。車両の半分以上は、赤いカッティングシートで覆うことになります。これだけの大きさのカッティングシートをキレイに張るのは至難の業ですが、手馴れた手つきで作業をすすめていきます。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

デザインの決め手といってもいいブラッシュストロークは、まずテープで配置を決めたらその位置にあわせカッティングシートを張ります。それをテープの直線にそってカッターで切り出していくんです。車両に傷をつけない、でもカッティングシートはキレイに切れるという絶妙の力加減が要求されるんですね。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

つい「器用ですね〜」と連呼してしまいした(笑)。匠の技には惚れ惚れです!

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

各種ロゴ&ゼッケンは、工場で製作してきたものを貼りますが、これもサイズが大きくなればなるほど、難易度は増します。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

またヘッドライトのラインにあわせてすこーしロゴを曲げて貼ったり・・細部までこだわるこだわる!

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

では、そんな匠こだわりの完成車両をとくとご覧ください!

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

それでは、最後に大森ファクトリーを代表して自称RBエンジンを世界一組み上げた男小坂に登場していただきましょう!今回は、施工したピカピカコンロッド内臓のS1エンジンです。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

手馴れた手つきで部品を組み付けていきます。当たり前ではありますが、部品を組み付ける順序は全部頭の中に入ってるんですね〜。 作業を進める手に一切の迷いはありません!

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

さて、エンジンの組み上げが終わると、ベンチにかけて慣らしと状態のチェックを行います。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

ベンチでのチェックは、データはもちろんのこと微妙な「音」の違いが重要な判断項目となります。しかも音の感じを聞き分けて、大体の不具合箇所の見当をつけられるんです!これぞ匠のなせる業ですね。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

無事にベンチでの作業も完了し車両へ搭載しました。

大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
大森ファクトリーのとある一日?C〜「匠」
 

そうそう!今回ご紹介したS1の次期型モデル「S2」を先日発売しました!詳細はWEBサイトをチェックしてみてくださいね。
https://www.nismo.co.jp/omori_factory/original_menu/engine_m/s2/index.html

以上「匠」レポートをお届けしました。

 

TAKASU

Reported by 鷹巣
(OMORI FACTORY)