
2010.1.22
テンコ盛りな走行イベント@袖ヶ浦
皆さん、こんにちは。フロントの鷹巣です。
昨年末に大森ファクトリーで走行イベントを実施したのでご報告いたします。
当日はすばらしい快晴!! 気温こそ低く肌寒かったですが走行するクルマにとってはベストなコンディションです。
サーキット到着後、早速、お客さまの同乗走行用の車両(Z-tuneプロト、Z33)準備に入ります。
ちなみに、Z33はエンジンこそノーマルですが、足回りやボディはS耐車両そのものです。


各準備も整い、座学の始まりです。講師を務めるのは、荒聖治選手と藤井誠暢選手。 コースに出る前にコースの走り方に関する講習を行ないます。ブレーキングポイントやラインの取り方といったコース情報はもちろん、荷重移動やタイヤの使い方、走行中の目線やブレーキの使い方など実体験を交えた分かりやすい解説で参加者の緊張もほぐしてくれました。


続いては実車を使ったドライビングポジションのレクチャー。ポジションを決めるポイントを端的に教えてくれます。 一言一句を聞き漏らすまいと参加者のまなざしも真剣そのもの。


いよいよコースでのドライビングレッスンです。 まずは講師運転によるコース説明をおこなった後、ご自分のクルマでコース走行を行ないます。 今回はコースを2つに分けてコース別にレッスン内容を分けることで、ブレーキングやコーナリングのポイントを習得しやすくしました。






午前中のレッスンが終了し、昼食を挟んで午後はフリー走行です。 フリー走行の合間にも講師のアドバイスが受けられます。講師による同乗走行もあって、ご自分のクルマに講師が同乗するもよし、ファクトリーで用意した車両で同乗体験するもよし。とにかく参加されたお客さまにサーキット走行の楽しさを存分に味わっていただきました。








実は今回の走行イベントにはサプライズが。 走行イベントと同時にR35GT-RとZ34のパーツ開発テストが行なわれていて、開発風景を自由に見学することはもちろん、なんとテスト中の開発車両への同乗も可能だったんです。開発ドライバーは影山正美選手。通常、開発テストはマル秘なので実施スケジュールは一部の関係者しか知りえません。それが!! お客さまの前でテストを行なってるんです。これは事件です!






Z34にいたってはノーマル車両との比較テストをしていたため、現地でデフの組み替えなんて事も行なわれてました。限られた時間の中で手際よくピット作業を行うそのスピードに見学されていた方も感心しきり。




Z34でテストしていたのは、なんとカーボンL.S.D.。S耐での使用実績もあって、路面状況やタイヤのタレ具合に関わらず安定したデフの効きを実現するため、グリップ走行では必須のアイテムとなること間違いなし!! 影山ドライバーの評価もバッチリOKでした。4月には発売予定なので、Check it out!!

余談ですが、各方面でご活躍中のライターさんも取材でいらしてました。特別にカーボンL.S.D.のテスト車両に試乗。着用のスーツはNISMOフェスティバルで購入したそうです。「スーツを買うならフェスティバルと決めていた!(本人談)」とのこと。お買い上げ、ありがとうございます(笑)。


とまぁ、しっかり座学あり、ドライビングレッスンあり、フリー走行あり、同乗走行あり、開発テスト見学あり。とテンコ盛りな内容で行なった大森ファクトリー走行イベントですが、何とか無事に終了しました。 大森ファクトリーでは初となる走行イベントという事もあり、十分なサポート体制をとるため参加者は少人数での開催となりましたが、その分、お客さまと講師・スタッフが会話する機会を増やすことができたと思います。




ちなみに、ほぼファクトリーのスタッフ総出となった今回のイベント。ファクトリーの重鎮、フーさんと小坂さんも走行時間中はポストでコースチェックという苛酷な勤務を。寒空の下、タフな二人は無事、任務を遂行してました。お疲れ様でございます。


大森ファクトリーでは、「お客さまにサーキットの虜になってもらおう」を合言葉に、まずはサーキット走行に興味を持っていただけるよう今後もドライビングスクール的な走行イベントを企画していきます。参加者の方がZ-Challengeはもちろん、スーパー耐久シリーズといった本格的レースに参戦。なんて事になったらそれこそ、こんなに嬉しいことはありません。夢はでっかく今後も邁進していきますので、本年も宜しくお願いします。 以上、鷹巣レポートでした。 【お知らせ】 大森ファクトリーでは、2010年から来店されるお客さまを対象としたドライビングスクールの開催を予定しております。 今回の走行イベントはそのトライアルであり、走行イベントの運用をはじめ、実走ならびに座学の内容が実際に来店されるお客さまに合致したものかを検証することを目的としております。この目的を果たすため、一般公募はせずに大森ファクトリーでモニターに適したお客さまを選定して開催いたしました。次回以降の走行イベントにつきましては、日程が決まり次第告知させて頂きますので、宜しくお願いします。

Reported by 鷹巣
(OMORI FACTORY)