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NISMOロゴの変遷 時代に応じて変わったデザイン

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 モータースポーツチームにとって、ロゴマークは非常に重要なポジションを持っている。レースやラリーに参戦する際のチームを現わすキャッチ―なロゴマーク。そして、それを応援するファンもそのロゴの入ったウェアなどを身につけることで親和性を高める。

 

第1期

 1984年9月17日に創立したばかりのNISMOロゴは、当時の日産ワークスチームのカラーであった“赤・青・白”のトリコロールカラーを取り入れていた。文字通り、NISMOは日産ワークスであることをアピールしていたといえる。

 会社としての正式名称は「NISSAN MOTORSPORTS INTERNATIONAL」。これを略して「NISMO」(ニスモ)となった。当時の「NISMO」ロゴはシャープな字体で疾走感を感じるものだった。

第2期

 1995年からNISMOはル・マン24時間レースに再チャレンジした。マシンは、R33スカイラインGT-RをベースにしたNISMO GT-R LM。参戦初年度は総合10位と健闘。しかし、翌1996年は、もはや量産車ベースのスチールモノコックを使ったレースカーでは、ミッドシップレイアウトでしかもカーボンモノコックのスーパーカー相手には太刀打ちできない状況になっていた。そこで日産/NISMOは、ライバルと同じようなカーボンモノコックのミッドシップカー、NISSAN R390 GT1を開発する決断を下した。

 当時の社長である安達二郎は、この2年間にわたるNISMO GT-R LMの参戦で、ヨーロッパの著名なワークスチームが統一されたチームウェアで非常にファッショナブルだったことに感銘を受けた。そこで、NISMOの新ロゴマークを“追加”、同時にチームウェアも赤と黒をベースにした、より洗練されたものに一新することにしたのだ。

 当初この新NISMOロゴは“変更”ではなく“追加”という位置づけであり、正式なロゴマークは従来のトリコロールのタイプ。追加した新ロゴは海外レース時に限定して使うものであった。

第3期

 海外のビッグレースで使った新しいNISMOロゴは、やがてファンの間でも認知され、その後、正式な二代目のNISMOロゴとなった。

 2004年、NISMOは会社創立20周年を迎えた。この年、新たに社長に就任した眞田裕一は、NISMOロゴの修正を行なった。第2期のNISMOロゴの日の丸に見えるOは、外国人には「O」(オー)と読みにくかったのだ。そのため、レース関係者でさえ「ニズム」「ニスム」などと発音したという。そこで「O」のデザインを読みやすくするために現在のNISMOロゴのように修正した。

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