Back to News List

イベント

2024.12.02

NISMO FESTIVAL at FUJI SPEEDWAY 2024

NISMO FESTIVAL 2024の写真
ロニー・クインタレッリ選手の写真
NISMO FESTIVAL 2024 イベントレポート

NISMOブランド40周年を記念して3つのエリアで過去から現在を体感
SUPER GT現役を終えるロニー・クインタレッリ選手がファンに感謝


日産/NISMOファンのみなさまと1年を締めくくる恒例イベント「NISMO FESTIVAL」を12月1日(日)に富士スピードウェイで開催しました。今回、25回目を迎えるNISMO FESTIVALは1984年にNISMOブランドの歴史が始まってから40周年を迎える記念イベントとして、これまでの国内外のモータースポーツで活動したレーシングカー、そしてNISMOのコンプリートカーにロードカーが勢揃い。40年の歴史と現在のNISMOのDNAを体感できるイベントとして、快晴の富士スピードウェイのもと2万8500人のファンが一体となりました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真

ウェルカムセレモニーではまずSUPER GT GT500クラス日産系チーム総監督の木賀新一が登壇して来季のタイトル奪取を宣言するとともに、「NISMO WORLDに浸かって、今日一日を楽しんで下さい」と挨拶。続いてドライバーを代表して千代勝正選手が「これまでのNISMOの歴史は僕らだけではなく、ファンのみなさまあっての40周年。これからも“強いニスモ、勝つニスモ”を継承していきたい」と、NISMO FESTIVAL翌週に延期されたSUPER GT最終戦、そして次のシーズンに向けて力強く抱負を語りました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真
NISMO FESTIVAL 2024の写真

今回のNISMO FESTIVALはこれまでの人気コンテンツに加えて、40周年記念としてさらにアップデート。40周年を象徴するマシンとして、まずはフェアレディZ 300ZX(1985年全日本ラリー選手権チャンピオン)をお披露目。NISMOのワークス車両として1985年に初めてチャンピオンを獲得し、このイベントの6日前に日産名車再生クラブでレストアが終わったばかりというフェアレディZ 300ZX。和田孝夫氏がステアリングを握り、ヒストリックカー・エキシビジョンのフォーメーションラップで先導役を務めました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真
NISMO FESTIVAL 2024の写真

その後もNISMO HERITAGE RUNとして長谷見昌弘氏がリーボックスカイライン、星野一義氏がカルソニックスカイライン、本山哲氏がXANAVI NISMO GT-R、千代勝正選手が2015年にバサースト12時間レースで総合優勝したNISSAN GT-R NISMO GT3、高星明誠選手がNissan Formula E Gen2マシンをドライブ。他にもデイトナ24時間レースを制したR91CP、ル・マン24時間レースで3位となったR390GT1などのレーシングカーや、NISMOコンプリートカー、NISMOロードカーなど、40周年の歴史を彩る象徴的な24台が富士スピードウェイを疾走し、NISMOのDNAを感じさせるとともに、懐かしさとかつてのレースに想いを馳せる貴重な時間となりました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真
NISMO FESTIVAL 2024の写真
NISMO FESTIVAL 2024の写真
NISMO FESTIVAL 2024の写真

⚫︎3つのエリアで展開されるNISMO FESTIVAL

NISMO FESTIVALの魅力はコース上のRACING EVENT AREAだけではなく、グランドスタンド裏のSTAND EVENT AREA、PADDOCK EVEVT AREAでも展開。

STAND EVENT AREAでは、お馴染みの人気の限定グッズ、限定ミニカーの販売に加え、「AUTECH」ブランドの車両を展示。2022年に経営統合して日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社(NMC)となり、今年で3年目となるNISMO FESTIVALで、「AUTECH」ブランドとのコラボレーションもパワーアップ。STAND EVENT AREAには多くのAUTECH車両が展示されました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真

また、SUPER GT GT500クラスに参戦している4チーム、8名のドライバーが登壇したトークショーも開催。続いてステージで行われた近藤真彦監督(#24 リアライズコーポレーションADVAN Z)、中島健監督(#23 MOTUL AUTECH Z)たちが参加したNISMOブランド40周年思い出トークショーでは『レース編』『商品編』としてテーマ別に当時を振り返りました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真
NISMO FESTIVAL 2024の写真

PADDOCK EVEVT AREAでは、MOTUL AUTECH GT-R(2019)を使用したピットワークシミュレーションを実施。さらにXANAVI CAMINO(1997 JTCC)、MOTUL PITWORK GT-R (2003)、MOTUL AUTECH GT-R(2013)を使用したレーシングカー コクピットライドも開催し、普段近くで触れることのできないマシンに触れる機会、そして現役のSUPER GT NISMOメカニックのタイヤ交換を間近で見て、そして体感できる機会となりました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真

さらにピットガレージには過去から最新までの各年代のレースで活躍したグループCカーやスカイラインのレーシングカー、ラリーカーなど数多くのレーシングカーの展示に加え、NISMO 270Rや400R、Z-tuneといったNISMOブランドのコンプリートカー、歴代のNISMOロードカーも並び、これまでのNISMOの歴史を一堂に振り返ることができる空間お楽しみいただきました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真

⚫︎フィナーレではSUPER GTでの活動終了を発表したクインタレッリ選手のセレモニーを開催

イベントを締めくくる最後のフィナーレでは、今シーズン限りでSUPER GTでの活動終了を発表したロニー・クインタレッリ選手のセレモニーが行われ、23号車MOTUL AUTECH Zのステアリングを握ったクインタレッリ選手が現役のGT500マシンで富士スピードウェイをラストラン。

日産応援団の30本を越える大フラッグに迎えられ、ホームストレート上に戻ったクインタレッリ選手を千代勝正選手、松田次生選手が誘導し、柳田真孝氏が運転席のドアを開けてエスコート。マシンを降りたクインタレッリ選手は、ファンに改めての報告と挨拶を述べました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真

「(当時住んでいた)山口県のマンションで初めてTVでSUPER GTを目にして、赤いレーシングスーツを着た選手が赤いクルマで勝ったのを観たのがはじまりでした。そして、オートポリスではじめて日産応援団を生で見たとき『みなさんのサポートを受けられるようになれたらいいな』と感じました」

「2008年には日産のドライバーになることができ、それからいろいろな方々のお世話になって、晴れてこの日を迎えることができました。これまで残してきた成績や、たくさんの仲間たちができて、僕にとって幸せな17年間でした。本当にありがとうございました」

NISMO FESTIVAL 2024の写真

そうクインタレッリ選手が話し終えると、これまで11シーズンでコンビを組んだ松田次生選手、そして家族から花束が渡され、オレンジ色に傾いた夕暮れとともに富士スピードウェイは温かい雰囲気に包まれ、会場には大きな拍手が湧き上がりました。

そして、フィナーレの最後にはNMCの社長を務める片桐隆夫が登壇して最後の挨拶。

「NISMOブランドを40年もの間、続けることができたのも、ひとえに支えてくださったみなさまのおかげです。お客様、ファン、スポンサー各社、サプライヤー、そしてドライバーと全スタッフ、すべての関係するみなさまに深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました」

NISMO FESTIVAL 2024の写真

「これからも、みなさまをワクワクさせるような活動と商品を通じて50年、60年と歴史を積み重ねて参りたいと思います。SUPER GTでは最終戦の鈴鹿で最後の意地を見せるべく、ロニー・クインタレッリ選手をはじめ、全力でサポートしていきます。また、フォーミュラE世界選手権も来週末の12月7日より新しいシーズンが開幕します。引き続き全力で取り組みますので、みなさまの応援、よろしくお願いします」と2024年のNISMO FESTIVALを締めくくりました。

NISMO FESTIVAL 2024の写真

2023年を越える2万8500人というたくさんの来場者と、40周年を記念した数々のイベント、そして今シーズン限りとなった4度のSUPER GT 500クラスチャンピオン、ロニー・クインタレッリ選手のメモリアルなセレモニーなど、多くの話題とコンテンツに溢れた2024年のNISMO FESTIVAL。ファンのみなさまの大きな応援に感謝を申し上げるとともに、次回のNISMO FESTIVALにもまた、ご期待下さい。