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モータースポーツ

2020.02.05

バサースト12時間レースにNISSAN GT-R NISMO GT3が参戦
速さを見せるも終盤の緊急ピットインで12位フィニッシュ

バサースト12時間レース

2月2日(日)に、オーストラリアのマウント・パノラマサーキットで、「バサースト12時間レース」が開催され、NISSAN GT-R NISMO GT3が参戦した。

昨年からインターコンチネンタルGTチャレンジのシリーズ戦に組み込まれたバサースト12時間レースは、毎年1月下旬から2月初めごろに行われるレースで、NISSAN GT-R NISMO GT3は2015年に総合優勝を果たしている。今年は、33台のGT3勢がエントリーし、ニスモのGT3オフィシャルパートナーチームであるKCMGから2台、Hobson Motorsportsから1台の計3台が参戦した。

KCMGから参戦する2台のうち、#35 GT-Rは松田次生、千代勝正、ジョシュ・バードンという組み合わせで、もう1台の#18 GT-Rは、アレックス・インペラトーリ、日本でもおなじみのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、そしてエドアルド・リベラティという見慣れたラインアップ。いっぽうの#96 GT-Rは、ホブソン、コステキ、ウォルデンが名を連ねた。

1月31日(金)に行われたフリープラクティスでは、最初のセッションで#35 GT-Rがトップタイムを出すなど順調なスタートを切ったかに見えた。しかし、セッション終盤に#35 GT-Rはコンクリートウォールにあたってしまう。ドライバーにけがはなかったが、マシンのダメージが大きかったことからチームは出走取りやめという判断を下した。KCMGのもう1台である#18 GT-Rと、Hobson Motorsportsの#96 GT-Rは順調にプラクティスを重ね、2月1日(土)の予選に臨んだ。

予選は、他車のクラッシュによる影響で何度も赤旗が出る荒れたセッションとなったが、そのなかで#18 GT-Rはオリベイラが7番手タイムをマーク。上位10台で争われるトップ10シュートアウトに進出した。#96 GT-Rは29位となった。#18 GT-Rはトップ10シュートアウトもオリベイラがアタック。セッションの中盤で暫定トップタイムを記録し、最終的には4位となった。

決勝レースは2月2日(日)の現地時間の朝5時45分にスタート。#18 GT-Rはインペラトーリがスタートドライバーを務め、4周目には3番手にポジションアップ。トップと数秒の差で上位争いを続けた。スタートから1時間を過ぎ、#18 GT-Rは上位陣の中でいち早くピットイン。ピット作業がライバル勢よりも若干時間がかかったため、全車の作業が終わったところで8番手に順位を下げてしまったが、2度目のSC導入後、再度リスタートが切られてからのバトルで4位までポジションを取り戻した。

3度目のSC導入のタイミングで#18 GT-Rは2度目のピット作業を行い、オリベイラへとドライバー交代した。13番手でコースに復帰したオリベイラは、激しいバトルを繰り広げながら、表彰台圏内まであと少しの4番手まで追い上げた。レースが約4分の1を経過したところで、3人目のドライバー、リベラティへ交代。着実に周回数を重ね、ピットインで一旦下げていた順位を8番手まで取り戻していった。

レースも6時間が経過し、後半はオリベイラのスティントから始まった。オリベイラにドライバー交代するピット作業を済ませてコースに戻った際、トップを走る#7 ベントレーに先行されてしまい、周回遅れとなってしまう。その後、SC導入のタイミングで行ったピット作業で#7 ベントレーの逆転に成功し、トップと同一周回に戻ると、ふたたび5番手まで追い上げていった。オリベイラからステアリングを託されたリベラティがさらに1台をかわし4番手まで浮上。残り時間が1時間15分となったところで、最後のドライバー交代を行い、インペラトーリがコースへと戻っていった。

8番手でコース復帰したインペラトーリは、チェッカーフラッグを目指して着実な走りを見せていたが、残り時間が30分のところでブレーキ交換のため緊急ピットイン。この作業に時間がかかり、再度コースへ戻った時には13番手まで順位を下げることになった。#18 GT-Rは13位でフィニッシュ。レース後に他車がペナルティを受け、#18 GT-Rは順位が繰り上がり12位となった。
#96 GT-Rは31番グリッドからスタートし、大きくポジションを上げて21位でフィニッシュした。

 

アレックス・インペラトーリ
「クルマの調子がとても良かったので、結果は少し残念です。僕がスタートを務め、3番手までポジションを上げることができました。ミスもなく、力強くレースを進めていけましたが、ブレーキを交換したことでトップ10から下がってしまいました。チームは冬の間ずっと準備をしてきただけに残念です」

ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「ハードなレースでした。チームはできる限りのことを尽くしました。終盤までトップと同じラップを走れましたが、最後の1時間でその争いから外れてしまいました。クルマにはいいペースがあり、まだやらなければいけないことはありますが、自分たちがやってきたことに誇りを持っています。自分たちの弱かった部分を改善して、強くなって戻ってきます」

エドアルド・リベラティ
「3番手や4番手で走行するなど、いいレースができたと思います。残念ながら残り30分のところでブレーキを交換するためにピットにとどまらなければならず、上位フィニッシュを逃しました。最後を除けば、私たちのパフォーマンスはよかったし、チームも全員が素晴らしい仕事をしてスムーズに進んでいたと思います」

ポール・イップ KCMGチーム代表
「この週末、我々はとてもいい調子で、3人のドライバーは、決勝レース中に素晴らしいオーバーテイクをいくつも見せました。最後の最後でトップ10に残れなかったのは残念でしたが、今シーズンを戦ううえで、力強いスタートが切れました。今年の戦いに自信を持っています」

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