2019.11.16
NISMO FESTIVALは、10年ぐらい前にZチャレンジに出ましたね。あと、TSサニーのレースに出たのも覚えてる。日産ファン、日産愛が深い人が集まるイメージ(笑)。分かるけどね。日産はクルマ好きに向けたクルマを出してくれる楽しいメーカーだったから。僕もいろんなクルマを持ってるけど、一番楽しかったのはシルビア。スポーツカー黄金時代のクルマですね。
現役から昔のレーシングカーまでを走らせるっていうのが、僕がイメージしていたNISMO FESTIVALだけど、今年は、チューニングカーの「TIME ATTACK exhibition」というコンテンツが企画されたので、それに出ます。BNR34やZ34もあるけど、メインはR35。初期型から見ると、中古市場でも結構出回っていて、R35をベースにいじって走っている人も増えているんです。
R35のエンジン(VR38)って、かなりポテンシャルを持っているんですけど、ノーマルではそれを押さえた状態で売られているんです。それを、世の中のチューニングショップやメーカーが少し手を入れると、1000馬力ぐらい出るんですね。こういうクルマを使ったタイムアタックっていうのは結構盛んで、僕も富士スピードウェイでの最速タイムを持っています。たしか、スリックタイヤで1分37秒台、ラジアルタイヤで1分41秒台だったかな。
タイムはレーシングカーにはかなわないですが、加速感はGT500マシンの比じゃないですよ。(GT500は)乗ったことはないけど(笑)。でも、1トンを超える車重でGT500クラスの倍近い馬力のクルマが走るって、すさまじいでしょ。GT500マシンだと、たぶん、ブレーキング開始直前位で300km/hぐらいかなっていう感じだけど、こちらのチューニングカーだともっと手前、セガサミー看板ですでに300km/hが出てるから、このコンテンツはストレートの真ん中あたりで見るのがおススメですね。
僕の中では、自動車メーカーとチューニングの世界の間には、少し壁があるように思っていたんですが、今回NISMO FESTIVALでチューニングカーのタイムアタックをやると聞いて、その壁を下げてくれたかなと感じています。GT-RやフェアレディZをこんな風にチューニングして楽しむのもありですよって。それを盛り上げる一役を僕が買えればと思っています。
【谷口信輝選手からのメッセージ】