2019.02.06
バサースト12時間レース
日産/NISMOのGT3オフィシャルパートナーチームであるKCMGが、チームとして初めてオーストラリアのバサースト12時間レースに参戦。2台のNISSAN GT-R NISMO GT3が過酷なレースを戦った。
今年のバサースト12時間レースはインターコンチネンタルGTチャレンジの第1戦で、このレースにNISSAN GT-R NISMO GT3が出場するのは、2017年以来2年ぶり。今回は#18 GT-Rがオリバー・ジャービス、アレクサンドラ・インペラトーリ、エドアルド・リベラティの3人、#35 GT-Rにバサースト12時間での優勝経験を持つ千代勝正、昨年のブランパンGTシリーズアジアの2戦とマカオグランプリ、1月のドバイ24時間レースにKCMGから参戦した松田次生、そしてジョシュ・バードンというドライバーラインナップとなった。
2月2日(土)に行われた予選では、#18 GT-Rが10位となりトップ10シュートアウトへ進出。インペラトーリがアタックし、惜しくも順位を上げることができなかったが、予選後に上位1台がグリッド降格となり、9番グリッドからスタートとなった。#35 GT-Rはバードンがアタックを務め、予選は16位だった。
まだ夜明け前の、現地時間早朝5時45分に決勝レースがスタート。#18 GT-Rはジャービスが、#35 GT-Rは千代がスタートドライバーを務めた。#35 GT-Rはセーフティカー導入時にピットインを行うなど戦略も決まり、3時間が経過した時点でトップに立つ姿も見せた。しかし、それから約1時間後にコースサイドでストップ。なんとか再スタートしピットに戻ることができたため、チームはトラブルの原因を追究して修復し、#35 GT-Rはレースに復帰。トップから11周遅れの15位でチェッカーを受けた。
#18 GT-Rは順調にトップ10圏内で走行し、レース全体のファステストラップも記録した。9時間を経過した時点で、トップと同一周回の車両は#18 GT-Rを含む8台のみとなり、この中で上位争いが展開。残り時間が30分を切ったところで、このレースで最後のセーフティカーが導入された。レース再開時の#18 GT-Rは5位を走行し、表彰台圏内へのポジションアップを狙ったが、逆に後方に攻め立てられて7位に後退。そのままチェッカーを受けることとなった。
インターコンチネンタルGTシリーズの第2戦は3月30日にラグナセカで8時間レースとして行われる。
松田次生のコメント
「マシンのフィーリングも良く、レース中にトップに立つことができました。トラブルで時間をロスしてしまい残念でしたが、世界の自動車メーカーの代表的なGT3マシン、そして世界各国のドライバーと戦うことができて、とてもいい経験ができました。また来年リベンジしたいと思っていますし、そのために自分自身もさらにスキルアップしていけるよう頑張ります」
千代勝正のコメント
「KCMGチームは本当に大変な準備をしてくれました。僕達のレースペースはとても良く、予選16位からスタートから3時間で一時トップに立つ所まで行きましたが、たった1つの電気系トラブルで11周を失ってしまってしまいました。現地でGT-Rの復帰を心待ちにしてくれていたファンの皆様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後にまたチームの皆と、チームメイトの次生さんとジョシュの初参戦を感じさせない走りに感謝したいです。そしてまた来年ここに帰って来られる事を願っています。応援ありがとうございました」