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モータースポーツ

2018.12.17

日産エンジン搭載DPi車、IMSAウェザーテック選手権で2勝を記録

IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権

2018IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は例年通り1月にフロリダ州で開催されるデイトナ24時間レースにはじまり、約10か月に渡る北米各地のレーストラックを転戦した後、10月にアトランタで行われるプチルマン10時間レースで幕を閉じた。

このシリーズにニスモで開発したVR38DETT型V6ツインターボエンジンを搭載する2台のニッサン・オンロークDPi で参戦しているESMテキーラ・パトロンチームは、3月のセブリング12時間レース、並びに、9月のラグナセカレースで優勝を納めるなど、ポールポジション2回、優勝2回、表彰台3回、トップ5入賞4回、という結果で今シーズンのレースを終えた。

フロリダにベースを置くESMテキーラ・パトロンチームは、2台のニッサン・オンロークDPiでシリーズエントリーしている。開幕戦のデイトナ24時間レースでは、2台共にメカニカルトラブルが発生しリタイヤとなる憂き目にあうが、22号車のニッサンDPi(ニコラス・ラピエール/ピポ・デラーニ/ジョハンネ・ヴァンオーバービーク)は、レース中のフェステストラップに0.1秒差に迫る2位のタイムを記録し、2018年のニッサン・オンロークDPiがトップレベルの速さを持っている事を証明した。続いて行われた第66回セブリング12時間レースでは22号車が危なげない走りで総合優勝を飾っている。この伝統のレースでの日産の勝利は、1994年以来、24年ぶり、5回目のことであった。

第3戦ロングビーチは、コース幅の狭い市街地コースでのスプリントレースだ。ここでは、2号車ニッサンDPi(スコット・シャープ/ライアン・ダルジエル)が2位に入り、表彰台に上った。しかし、第4戦ミッドオハイオ、第5戦デトロイトで表彰台を逃すと、それ以後のシーズン中盤は苦しい展開が続くことになったが、後半戦に向け徐々に調子を上げた状態で、第9戦が行われる北カリフォルニア、ラグナセカに向かった。

ラグナセカでは、予選でデラーニが4番手タイムを記録したものの、チームは体調が芳しくないヴァンオーバービークをスタートドライバーに指定。やむなくペナルティを受け入れ、22号車はプロトタイプクラスの最後尾からスタートすることとなった。レースではスタート直後に前を走行する車両のクラッシュに巻き込まれつつも、ギリギリのところで大きなクラッシュをかわしたヴァンオーバービークだったが、その後は、GTカーのオーバーテイクに手こずりながらも順調な走りで彼の担当周回を終え、デラーニに交代。デラーニも他のマシンとの接触でスピンするなどで一時は後退するも、その後は速いペースで上位車を次々にパスし、レース終盤、トップの車両がバックマーカーと絡んでコースオフする傍を通過したデラーニの22号車がトップでチェッカーを受けた。結果、2位に10秒以上の差をつけて今季2勝目をあげることができた。

最終戦のプチルマン10時間では、22号車(デラーニ/ヴァンオーバービーク/ティモ・バーナード)がポールポジションからのスタートで、終盤までトップ争いを演じたが、レース終了まで残り5分程度の所でガソリン補給の為の緊急ピットインとなり惜しくもポディウムフィニッシュを逃している。

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