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モータースポーツ

2017.07.18

Y’s distraction GTNET GT-Rが4位入賞

スーパー耐久シリーズ2017 第4戦 レースレポート

7月15~16日 オートポリス(大分)

スーパー耐久シリーズ2017のシリーズ第4戦、「TKUスーパー耐久レース in オートポリス」が、大分県のオートポリスで開催。8台が出走したST-Xクラスで、#99「Y’s distraction GTNET GT-R」(植松忠雄/星野一樹/藤波清斗)が4位に入賞した。

開幕2連勝を飾った#1「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)と、開幕から3戦連続で2位入賞した#3「ENDLESS・ADVAN・GT-R」(YUKE TANIGUCHI/山内英輝/元嶋佑弥)にはそれぞれ60kg、#99 GT-Rにも40kgのハンディウェイトが搭載されていた。予選ではこのハンディウェイトが大きく影響すると思われたが、その予想に反してドライバーたちが好タイムを連発。#1 GT-Rがフロントロー2番手グリッドを得たのを筆頭に、#99 GT-Rが4番手、#3 GT-Rが5番手グリッドを手に入れることに成功した。

日曜日の午後、Gr.1の決勝となる3時間耐久レースのスタートが切られた。#1 GT-Rは藤井から平峰、そして内田へと繋ぐ作戦。スタートを担当した藤井は、グリーンランプが点灯すると同時に好ダッシュを決め、ストレートエンドまでにポールスタートの#8 フェラーリのインに並び、1コーナーを立ち上がるまでにこれをパス。トップでホームストレートへと戻ってきた。さらに#99 GT-Rは、スタートを担当した星野がオープニングラップで3番手に進出すると、今度は2番手となった#8 フェラーリに猛プッシュ。10周目の1コーナーで一度はノーズを先行させるところまで行くが、ここでは抜き切れず、続く11周目に同様なプッシュをかけ続け、2コーナーで完全に先行。これで#1 GT-Rと#99 GT-R、2台のGT-Rが1-2体制を築くことになった。その一方で、スタート直後に4番手までポジションを上げていた#3 GT-Rは燃料漏れの傾向が出てしまい、7周を終えたところでピットイン。そのままガレージで修復に取り掛かることになった。

#1 GT-Rと#99 GT-R、#8 フェラーリの3台は接近した状況のままトップ争いを続けていたが、20周を終えたところで#8 フェラーリがピットイン。これで2台のGT-Rがトップ争いを演じることになった。同じGT-R遣いで日産陣営の僚友同士だが、テール・トゥ・ノーズ、そしてサイド・バイ・サイドの超接近戦を繰り広げて観客を沸かすことになる。ところが、35周を終了したところで#1 GT-Rがピットイン。そのままガレージへと入ってしまった。実は藤井のスティントの終盤にトランスミッションを操作するパドルが不調になり、少し予定を早めてのピットインだった。これで単独トップに立った星野だったが、植松から藤波に繋ぐ間に#8 フェラーリが逆転。しかし、最後のスティントを担当した藤波が激しく猛チャージ、70周目の段階で10秒近くあったギャップをみるみる削り、74周目のコントロールラインではその差2秒余りとなった。さらに間隔を詰めた藤波は、ストレートエンドでインから#8 フェラーリをパス。今度は#8 フェラーリが反撃に出て第2ヘアピンでは再逆転されるが、この時に接触があり、藤波はその周のジェットコースターストレートでタイヤトラブルに見舞われてしまった。何とかピットに戻ってタイヤを交換し脱兎のごとくピットアウトすると、再度猛チャージ。ただし残り時間に対してタイムロスは大きく、接触に関して#8 フェラーリにドライビングスルーのペナルティが課せられたが、#99 GT-Rは表彰台には届かず、4位でのフィニッシュとなった。

トラブルで予定外のピットインを余儀なくされた#1 GT-Rは結局部品交換し、20分ほどのタイムロスとなったが、修復後は平峰が元気良くピットアウトし、このレースのファステストラップとなる1分49秒700をマーク。ディフェンディングチャンピオンとしての意地を見せたが、彼からステアリングを引き継いだ内田も、着実かつ速いペースで後方から追い上げ、総合7位/クラス6位でチェッカー。チャンピオン争いに重要となる7ポイントを手に入れた。また、燃料系のトラブルに見舞われた#3 GT-Rはレース時間内に修復を終え、最後にTANIGUCHIが力強くピットアウト。未完走扱いながらチェッカーを受けた。

また参加全10台中、5台の日産フェアレディZ(4台がZ34、1台がZ33)が出走したST-3クラスでは#15「岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34」(長島正明/田中徹/田中哲也)が4位入賞を果たした。

藤井誠暢(#1 スリーボンド日産自動車大学校GT-R/決勝6位)
(ハンディウェイトの)60kgが効いていましたが、予選では何とかフロントローを確保することができました。そして作戦通りのスタートを切ることができて、そのまま後続を抑えきって勝てるかもしれないと思っていましたが、トラブルが出てしまい、当初の予定よりは少し早めにピットインしました。チームスタッフが一生懸命に修復してくれて、また日産自動車大学校の学生さん達からも声援をもらい、平峰選手がスタートし、ベストラップをマークして速さもあることを証明してくれました。最後を担当した内田選手も、『皆で、今できることをやろう!』という作戦通り、着実でなおかつ速いペースで周回してくれて(6位入賞に与えられる)7ポイントを手に入れることができました。これで多分ランキング2位のままですが、上位陣が競り合った状況で残り2戦となりました。ここ2戦、まともに戦えていないのは悔しいのですが、それでもまだまだ(連続チャンピオンの)可能性がある限り頑張ってタイトルを防衛したいと思っています。残り2戦も是非、応援して下さい。

【レース結果】- 第4戦 ST-Xクラス

Pos No. Machine Driver Lap Time
1 8 ARN Ferrari 488 GT3 永井宏明
佐々木孝太
95 3:00'48"338
2 777 D'station Porsche 星野 敏
荒 聖治
近藤 翼
95 3:00'49"445
3 89 Hub Auto Ferrari 488 GT3 Moris Chen
吉本大樹
坂本祐也
95 3:01'11"891
4 99 Y's distraction GTNET GT-R 植松忠雄
星野一樹
藤波清斗
95 3:01'13"022
6 1 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 内田優大
藤井誠暢
平峰一貴
87 3:00'58"581
- 3 ENDLESS・ADVAN・GT-R YUKE TANIGUCHI
山内英輝
元嶋佑弥
141 3:01'50"466

【レース結果】- 第4戦 ST-3クラス

Pos No. Machine Driver Lap Time
1 39 ADVICS TRACY RC350 DPS 手塚祐弥
前嶋秀司
鈴木 陽
87 3:02'18"904
2 62 DENSO Le Beausset RC350 嵯峨宏紀
中山雄一
山下健太
87 3:02'28"875
3 68 埼玉トヨペットGreenBrave マークX 服部尚貴
脇阪薫一
平沼貴之
86 3:01'30"622
4 15 岡部自動車Rn-sチームテツヤZ34 長島正明
田中徹
田中哲也
86 3:02'28"518
6 23 岡部自動車195MBFネットワークスZ34 安宅光徳
甲野将哉
大原学
86 3:02'40"176
7 34 SKT team motoyama Z34 本山哲
加納政樹
松原怜史
86 3:02'42"844
8 14 岡部自動車ZEROSUNマイカーズZ34 山崎学
荒井康裕
輿水敏明
84 3:01'09"265
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