

前日からの弱い雨が降り続き、気温、路面温度共に23℃というコンディションの富士スピードウェイ。4時間の決勝レースは12時55分セーフティカー(SC)の先導でスタートした。2周目を終えたところでSCが先頭から離れバトルを開始。スタートを担当した影山は1コーナーでトップに並びかけたがここは無理をせず。直後にコースの水量が減ったこともあり5周でピットインしてレインタイヤからスリックタイヤに交換した。ラップタイムはそれまでのベストであった2分6秒台を上回る2分2秒台へ入った。しかし再び雨量が増え、14周で2回目のピットインをしてレインタイヤに交換。この時点でトップとの差は2周近くまで広がり、総合順位も36位まで落とすことになった。
その後はじわじわと総合15位までポジションを上げ、42周でピットイン。ここで給油とタイヤ交換を済ませ田中に交代してコースに復帰した。田中は「うまくペースが上げられない」状態ながら安定したドライブを続け、総合10位までポジションを上げた。ところがレース開始2時間45分を迎えるころ濃い霧のために視界が悪くなりSCが導入されることになった。このタイミングで田中はピットイン。星野に交代し給油、スリックタイヤへの交換を済ませてコースへ戻った。
SCランは45分間も続き16時20分、残り35分の時点でバトルが再開された。細かい雨が落ちる中、星野はペースを上げ98周目には1分59秒879のファステストラップをマーク! さらにその3周後には1分59秒876を叩き出してNISSAN GT-Rの速さをアピールした。そして103周でチェッカーを受け、ST1クラス5位総合8位で完走を果たした。完走を果たすことで貴重なデータを数多く獲得でき収穫の多い内容となった。

「交代の時点ではギャンブルだったかもしれませんが、自分の希望でスリックタイヤを履きました。もしかしたら(ファステストラップを)取れるかなと思いクリアラップでプッシュした結果、ファステストが取れてGT-Rの速さを見せられたので良かったです」

「(序盤のタイヤ交換は)ピットとドライバーのやりとりで判断してスリックタイヤに交換したんですが、天気には勝てませんでした。ファステストラップは一番取りたかった記録なので、素直にうれしいです。今回テスト参戦して実戦を経験しクルマに足りない部分も分かりましたし、次に何をやるかという課題ができました。雨の中、最後まで応援してくださったファンの皆様、ありがとうございました」

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