#333「エクセディH.I.S.イングスZ」がST3クラス3連勝!
#10「Cenote ADVAN Z」が参戦2戦目で総合3位表彰台に

今回の参加台数は38台で、Zが参戦するST1クラスには2台のZ(380RS-C)を含み6台、ST3クラスには5台のZを含む10台が参加した。14日、晴天のもと行われた予選は、A、Bドライバーのタイム合算により、ST1クラスで#1 Zが3位、#10 Zが4位。ST3クラスでは#333 Zが2位、#113 Zが4位、#777 Zが6位、#19 Zが7位、#15 Zが8位となった。

15日はうす曇りで、スタート時点で気温23℃、路面温度31℃と比較的涼しい天候となった。4時間の耐久レースは13時14分に1万5000人のファンが見守る中スタート。ST3クラスはまず予選3位の#27 BMW M3が5周目にクラストップに立ち、これを#333 Zの前嶋が追う展開となった。さらに6周目には#113 Zの伊橋が3位、14周目には#15Zのスシュコが4位へ浮上した。

#333 Zの前嶋はトップから6秒差の2位を守っていた45周目にピットインして佐々木に交代。47周でトップの#27 BMW M3がピットインを行うと#113 Zの伊橋がトップに躍り出た。伊橋は燃料がギリギリの50周までレースを引っ張りピットイン。給油だけを済ませてそのままトップを守ってコースへ復帰した。50周目に#333 Zの佐々木が#27 BMW M3を捕らえて2位に浮上したが、トップ#113 Zとの差は30秒ほどもあった。タイヤ無交換の#113 Zがマージンを守るのか、#333 Zが逆転するのか、それとも予選で速かった#27 BMW M3や#39 NSXが追い上げてくるのか、全く予想ができない展開となっていった。

総合トップの車両が59周目の周回に入ったころ、コースに転がったタイヤを回収するためにセーフティカー(SC)が導入された。これで30秒あった#113 Zのマージンはほとんどなくなってしまった。またクラス5位以下はSCのタイミングによりほぼ1周遅れとなり、優勝争いはこれで#113 Z、#333 Z、#27 BMW M3、#15 Zの4台に絞られることになった。3周ほどでSCランは解除となりレースはリスタート。ここで#333 Zの佐々木が4台前にいた#113 Zをかわしてクラストップへ。#113 Zの伊橋はタイヤ無交換作戦のため#333 Zのペースには追いつけず、そのまま徐々に距離を開けられることになった。

77周目、クラス3位の#27 BMW M3が2回目のピットイン。クラス4位の#15 Zも81周目に2回目のピットインを行い長島から小松に交代。そして#113 Zは82周にピットインして堤に交代した。これで#333 Zは2位以下をすべて周回遅れとして93周目に2回目のピットイン。ここで前嶋に交代した。前嶋がコースに戻ると2位の#27 BMW M3との差は約9秒。ここから前嶋がプッシュして106周目にはその差を12秒7まで開いたが、#27 BMW M3も粘りを見せて112周目には8秒492まで差を詰めてきた。 しかしそこまで。#27 BMW M3はパワーステアリングのトラブルが出てペースを上げられず、2台の差はジワジワと開いた。最後は30秒以上の差をつけて#333 Zが開幕から3連勝。3位に#15 Zがゴールして、2戦ぶりの表彰台を獲得した。なお、#113 Zは5位、#777 ZはDRAGON、吉田、福山とつなぎ6位、#19 Zは輿水、池上、高見沢とつなぎ7位に入った。

ST1クラスでは、#1 Zの青木が2台のBMW Z4から7秒の差で3位を走行中の37周目、「最終コーナーで3速から4速に上げようとしたときにシフトレバーが根本から折れ」(青木)、ニュートラルギアのまま惰性でピットイン。そのままガレージへ入って優勝争いから離れることになった。代わって#10 Zの星野が3位へ浮上。星野は44周でピットインして田中に交代。SC導入時にトップから38秒あった差はこれで23秒まで縮まったが、リスタートが切られるとまたその差がジワジワと広がる展開に。89周目に田中がピットインして星野に交代。そして安定したラップタイムでこのポジションを守りきり、参戦2戦目で初の3位表彰台を獲得した。

前嶋秀司(#333「エクセディH.I.S.イングスZ」 ST3クラス優勝/総合7位)
「今日はついてました。SCが入らなかったら中盤から終盤に113号車とはどんなふうになったでしょうね? 今日のレースはいつもより長いので、初めから結果は分からないとは思っていました。39号車(NSX)もSCがなかったら追いついてきたでしょうし。次の十勝はこれからオーディションをして臨みます」

ST1クラス 出走6台
#10「Cenote ADVAN Z」田中哲也/星野一樹/岡本武之クラス3位/総合3位
#1「ENDLESS ADVAN Z」青木孝行/藤井誠暢クラス5位/総合19位
ST3クラス 出走10台
#333「エクセディH.I.S.イングスZ」前嶋秀司/佐々木雅弘クラス優勝/総合7位
#15「岡部自動車 eei A ディクセルZ」長島正明/イゴール・スシュコ/小松一臣クラス3位/総合10位
#113「UNT Racing ☆ ings Z」伊橋勲/堤明彦クラス5位/総合12位
#777「屏風浦工業ニューテック‐Z」福山英朗/DRAGON/吉田基良クラス6位/総合14位
#19「高見沢整骨院☆真東☆TC神戸Z33」高見沢一吉/池上慎二/輿水敏明クラス7位/総合16位

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