#1 「MOTUL AUTECH GT-R」、予選12位から逆転王座を目指す
2015 SUPER GT第8戦がツインリンクもてぎで開催。#1「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)は予選12位となった。

シリーズチャンピオンを決定する最終戦に、#1 GT-Rはランキングトップの#12 GT-Rに2ポイント差で挑む。週末は雨の予報が出ているツインリンクもてぎは、予選日の朝から雨模様で、ウェット路面でフリー走行がスタート。しかし、細かい雨のうえに霧も出始め、GT300車両がクラッシュし赤旗が掲示されるなど、ドライバーにはシビアなドライビングが要求されるセッションとなった。#1 GT-Rは、序盤こそコンディションの確認でタイミングモニターの上位にはいなかったが、セッション終盤のGT500専有走行の時間に松田がアタックし、1分46秒908を記録。全体の2番手で走行を終えた。

空模様は霧雨のような細かい雨粒が、時折強まったり弱まったりを繰り返していた。GT500の予選Q1が始まるころには少し雨が強くなっていた。Q1でステアリングを握った松田は、セッション開始と同時にコースへと出ていくと、序盤からアタックを開始。計測3周目に1分49秒940をマークし11番手につけた。この直後から雨脚が強まり、各車がタイムを落としていく中、松田は渾身のドライブで自己ベストタイムを更新。1分49秒757をマークしたが、Q2進出は叶わず。予選12位となった。



#1 GT-Rドライバー 松田次生
「水が少ない状況のウェットタイヤなら調子が良かったのですが、この雨量だとうまく合わせきれませんでした。明日はドライ路面のレースかもしれませんが、いずれにせよ自分たちがどれだけ追い上げられるかにかかっています。レースは何があるか分からないし、最後まで諦めないで精一杯頑張ります」
#1 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「Q1開始後雨が強くなり、私たちが最も苦手な路面となってしまいました。残念ですが、その時点で厳しいことは分かっていました。今朝のプラクティス終盤のような、乾きつつある路面なら良かったのですが。最後まで何が起きるか分かりません。レースはいろいろあると思いますし、抜きにくいコースではありますが、精一杯いくしかないしチャンスは逃さないつもりです」
ニスモ 鈴木豊監督
「予選結果は厳しいものとなりました。しかし、実力なので仕方ないですね。明日は条件も変わると思いますので、気持ちを切り替えて上位のクルマになんとか追いつき、逆転できるようなレース展開に持ち込みたいです。今年何度か後方の位置からスタートしましたが、パフォーマンスを発揮して大きくポジションを上げたこともありました。無理せず慎重に、しかし大胆に攻めて、NISMOらしい戦い方でシーズンを締めくくりたいと思います。応援どうぞよろしくお願いします」
#3「B-MAX NDDP GT-R」、最終戦の予選は15位
雨と霧の中で行われたSUPER GT第8戦もてぎで、#3「B-MAX NDDP GT-R」(星野一樹/高星明誠)は予選15位となった。

全車がウェイトハンディをおろして臨む、今シーズン最後の戦い。前戦でシリーズチャンピオンは決定してしまったが、#3 GT-Rはランキング2位浮上を目指して戦う。ウェットコンディションで行われたフリー走行は9番手で、予選でもQ2進出圏内をキープしていた。

空からの雨はほとんど止んでいたが、コース上はフリー走行時よりもやや水の量が増えた状態で、GT300クラスのQ1がスタートした。Q1を担当した星野は、セッション序盤からQ2進出圏内にポジションを置き、計測4周目にはベストタイムとなる1分59秒348をマークした。その時点では9位につけていたが、最終結果は15位となり、Q2進出はならなかった。

#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「午前中はすごくいい手ごたえもあって、問題ないと思っていたのですが、Q1ではなぜかタイヤのグリップ感をフリー走行の時ほど感じることができませんでした。明日は今日のようなコンディションではないだろうから気持ちを切り替えて臨みたいと思います。今年最後なので、いいレースをして終わりたいです。後ろからのスタートになりますが、頑張って追い上げたいと思います」
#3 GT-Rドライバー 高星明誠
「フリー走行では、僕の走った時もフィーリングは悪くありませんでした。ニュータイヤを履いていなかったので、その感触がどうかというところまでは僕には分かりませんが、それでも意外な結果になりました。周りが午前中と比べてあまりタイムが変わらない中で、僕たちだけタイムを縮められなかった。悔しいです。明日に向けて何か見いだせたらと思います」
NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「午前中の走りや結果からは非常に良い手ごたえを感じていて、Q2にも進出できるものと思っていたのですが、コンディションがタイヤにマッチしなかったのか、Q1ではタイムをのばすことができませんでした。非常に悔しい結果ですが、しっかりと分析して明日につなげなければ。明日の天気はまだ不確定な部分もあるので、なんとか対応して今シーズン最後のレースをいい形で締めくくりたいと思います」