


スタートドライバーの松田は、GT300の周回遅れとの混走の中で、スタート位置から徐々にポジションを上げていった。10周目にはポイント圏内の8位まで順位を押し上げると、前方のマシンに離されることなくその後も周回を重ねていった。レースのほぼ中盤となる32周を終えて、ドライバー交代のためにピットイン。チームは35秒という作業時間でクインタレッリに交代した#1 GT-Rをコースへ送り出した。
GT500の全車両がピット作業を終えた時点で、#1 GT-Rは3位につけていた。クインタレッリは#36 RC Fを抜き2位となり、好ペースを維持してじわじわとトップに迫った。燃料リストリクターの影響もあり、なかなかオーバーテイクのチャンスを作れない中、さらにペースの速い#24 GT-Rが迫り、60周目には3位へ後退。表彰台圏内で最終ラップへと入ったが、ダンロップコーナーで#12 GT-Rの逆転を許し、4位でフィニッシュとなった。
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#1 GT-Rドライバー 松田次生 「11番手からのスタートでしたが、ピット作業でチームが頑張ってくれて3番手までポジションを上げることができました。最後に12号車に抜かれてしまったのは悔しいですが、24号車も優勝しましたし、GT-R勢としてはいい週末になったと思います。次戦は1000qと長いレースになりますが、いいレース展開に持ち込みたいですし、生き残ることが大事だと思います。チームとドライバー一丸となって目標を達成できるよう頑張ります」 #1 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ 「ピット作業でギャップを縮めることに成功しました。それに、あのタイミングでアウトラップに出られたことで、トラフィックに引っ掛かることなくタイヤを温められて、38号車に追いつくことができました。しかし、ストレートでもコーナーでも、追いつくけれど抜くことまではできず、フラストレーションのたまる終盤でした。表彰台に上がりたかったので最後は残念でしたが、考えられるベストな結果を得られたのではないかと思います」 ニスモ鈴木豊監督 「後半スティントでは、ロニーが頑張って38号車に追いついてくれましたが、やはり燃料リストリクターの影響でストレートの伸びが足りませんでした。それでも何とか頑張ってチャンスを探していたのですが、終盤にはタイヤがきつくなってしまいました。しかし今回は、24号車が優勝し、ランキング上位だったライバル勢が下位に沈んだことでGT-R勢が(ランキング)上位に上がってきました。この状況で後半戦に臨めるのはいいことだと思います。応援ありがとうございました」 |
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#3「B-MAX NDDP GT-R」(星野一樹/高星明誠)は、オープニングラップで他車と接触し、リタイアとなった。

GT500のスタートに続き、GT300もスタート。今季初めてスタートドライバーを務めた高星はポジションを維持しながらオープニングラップを進めていたが、ダンロップコーナーを回った先でコントロールを失った他車が接触。なんとかピットに戻ったものの、マシンの損傷が激しく、リタイアとなった。
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#3 GT-Rドライバー 星野一樹 「午前中のフリー走行でも感じましたが、それ以前にテストの時からレースペースに関しては自信を持っていました。タイでも、予選よりも決勝のパフォーマンスの方が良かったので、今回も上位入賞を目指していたのですが、このような形でレースを終えたことが非常に残念です。まずはチームのみんなには申し訳ないけど、頑張って、鈴鹿に向けてマシンを直してもらって、万全の状態で鈴鹿に戻ってこられるようにしたいです。鈴鹿でも重いですが、できるだけ上を目指して頑張ります」 #3 GT-Rドライバー 高星明誠 「予選の時と違って気温や路面温度も上がってきていて、自分たちにとってはいいコンディションになってきていましたし、午前中の走行でも手応えも感じていたのですが、コース外の芝生からいきなり飛び出してきたので避けきれませんでした。ここで積まなかった分を、獲得ポイントの高い鈴鹿で取り返せるよう頑張ります」 NDDPプロジェクト シニアマネジャー 熊谷太郎 「マシントラブルで止まり切れなくなったという他車が突然飛び込んできて、高星も避けきれませんでした。非常に残念な結果ですが、気持ちを切り替えて鈴鹿に臨みたいと思います」 |
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