SUPER GT合同テスト、岡山で開催
ともに新コンビの「MOTUL AUTECH GT-R」と「B-MAX NDDP GT-R」、
開幕戦へ向け、準備は整った。

3月15〜16日、岡山国際サーキットで今シーズン初のSUPER GT合同テストが開催された。初日の午前中は曇りがちで若干雨も落ちてくる天候となったが、午後になると好転して、暖かな日射しが差し込む天候となり、ドライコンディションの中で走行が行われた。2日目は雲は多いものの、穏やかな天候の中でテストが進められた。このテストにはトータルで37台のマシンが参加したが、日産勢はGT500クラスにNISSAN GT-R NISMO GT500が4台、GT300クラスにはNISSAN GT-R NISMO GT3が6台の、計10台が参加、2日間にわたって走行を重ねた。

今シーズンの#23「MOTUL AUTECH GT-R」はドライバーラインナップが松田次生とロニー・クインタレッリの組み合わせとなり、これがこのコンビでの初めての公式テスト参加となったが、順調に周回を重ね、15周目にはクインタレッリがこのセッションでのベストタイムとなる1分21秒386をマーク。このセッションではクインタレッリが主にステアリングを握り、セットアップを進めた。セッション終盤には松田もマシンに乗り込み、走行を行なった。そして午後のセッションではさらにタイムアップ、最終的には1分21秒122のタイムをマークし、この日の総合結果で3位となった。

翌16日は雲は多いながらも、コースはドライコンディション。午前中の走行では、まずはクインタレッリが乗り込み、#23「MOTUL AUTECH GT-R」は周回を重ねていく。順調にタイムアップを果たし、1分22秒001のタイムで2位に浮上。その後もセットアップを調整しながら周回を重ね、1分21秒878にまでタイムを上げた。その後、松田にドライバー交代したが、電気系トラブルに見舞われ、ダブルヘアピンのコースサイドにマシンを止めることになってしまうが、ピットに戻ってトラブルは修復された。

午後の走行ではまずは松田がドライブ、走り出しから好ペースで周回を重ね、その後クインタレッリに交代すると1分24〜25秒台のタイムでコンスタントに周回していく。その後、決勝レースに向けてロングランも行ない、本番へ向けての準備は整いつつある。午後のセッションでのベストタイムは1分22秒029で、クラス3位となった。

一方、星野一樹とルーカス・オルドネスの新コンビとなったNDDP RACING with B-MAXの#3「B-MAX NDDP GT-R」もこの合同テストで精力的に周回を重ねた。15日の午前中には1分29秒509のタイムでクラス10位、午後には1分28秒812のタイムでクラス8位となった。

翌16日の午前中には60周ものラップをこなし、ベストタイムは1分28秒674と前日より若干タイムアップ。そして、午後の走行では星野が1分30秒台のタイムでロングランテストを進めた。その後、ドライバー交代するとオルドネスも1分30秒台のタイムでラップを重ねていく。残り25分の段階で再び星野がステアリングを握り、ベストタイムは1分30秒058で、この日の総合順位はクラス8位となった。

開幕戦は4月5〜6日、岡山国際サーキットで行われる。
ニスモ鈴木豊監督
「2日間のテストでGT-R勢としては上位に食い込むことができたので、思い描いていた開発ができているのではないかとは思っていますが、ただまだ不具合がないわけではないので、それを改善して、万全の態勢で開幕戦に臨みたいと思います。開幕戦については、自分たちの力を100%出し切れば、結果はついてくると思いますので、全力で準備を進めて、開幕戦に臨みたいと思います」
#23 GT-Rドライバー 松田次生
「今は、開幕戦に向けてすべてやり尽くしたという気持ちです。今回のテストではタイム的にもずっと上位ポジションにいることができましたし、これをキープしたまま、開幕戦に臨みたいと思っています。どんなレースですから、どんな展開になるのかはわかりませんが、とにかくベストを尽くして戦いたいと思います」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「今回のテストは1日目ににタイヤテスト、2日目に午前中はセットアップ、午後はロングランと予定していたメニューをこなすことができました。データもたくさん取れたので、開幕戦に向けてうまく準備を進めればいいレースができるんじゃないかと思います。決勝でもベストを尽くします」
NDDP RACING with B-MAX 長谷見昌弘監督
「今年は決勝レースでコンスタントに戦えるセッティングをして、レースに臨むという方針を立てていますが、そういう意味では今回はいいテストになったと思います。後半は決勝レースを想定して走りましたが、トップグループには入っていけるんじゃないかと思っています」
#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「今回のテストはすごくいいテストになりました。ライバル勢の状況がわからないので、どのくらいのタイムを出してくるのかはわかりませんが、自分たちのメニューはすべてこなせましたし、いい方向で進んでいっていると思います。開幕戦の予選が終わってみないと本当の速さの順番というのは予想がつきませんが、今シーズンは開幕戦から結果を残したいです」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「GT300のレースで勝つことが今シーズンの僕の目標です。NDDP RACING with B-MAXは強いチームだし、チームメイトのカズキはとても経験のあるドライバーだから、きっと僕たちは開幕戦から強いチームになることができるでしょう。今シーズンはGT300チャンピオンを獲れるよう、頑張ります」
PAGETOP