#23 MOTUL AUTECH GT-Rがポールポジションを獲得

11月15日(土)に行われたSUPER GT 2014最終戦の公式予選で、#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がGT500クラスのポールポジションを獲得。逆転チャンピオン奪取の目標に向け、幸先のいいスタートを切った。

ランキング3位で最終戦を迎えた#23 GT-Rは、逆転チャンピオンを獲得するためにはここもてぎでの優勝が最低条件となる。ハンディウェイトや燃料リストリクターの制限がリセットされ、NISSAN GT-R NISMO GT500本来の競争力を発揮できる最終戦。前日に行われた公式テストでは、決勝レースに向けて精力的に走り込みを重ね、シャシーのセットアップやタイヤ選択も満足いくものとなっていた。

午前中に行われた練習走行ではセッティングを再確認し、予選に向けた準備を進めていった。#23 GT-Rは終始好調ぶりをアピール。セッション序盤にトップタイムを記録すると、最後までそのタイムを上回るマシンはなく、セッションは終了した。晴天のもと、路面はドライというコンディションの中、Q1を担当したのは松田次生。15分間のセッションの折り返し点からコースインし、#46 S Road MOLA GT-Rと同タイムの暫定首位でクインタレッリにバトンを渡した。トップ8台のみで4列のグリッドを分け合うQ2では、終盤にクインタレッリがQ1のタイムをぴったり1秒縮めるスーパータイムを記録して、ポールポジションを獲得。2位に#46 GT-Rを従え、フロントローをGT-Rで占めることとなった。


ニスモ 鈴木豊監督
「第一ステップをクリアすることができました。しかし、我々の目標はあくまでもこのレースに勝って、シリーズチャンピオンを獲得することです。今回はクルマの調子も良いので、ミスなく戦えばチャンスは十分あります。クルマを再度チェックして、明日の決勝レースに備えたいと思います。応援してくださるファンの皆様のためにもなんとしても勝たなければいけない、という決意です。応援をどうぞよろしくお願いします」
#23 GT-Rドライバー 松田次生
「レースは流れが大事なものですが、ロニーがQ2で良い流れを作ってくれました。明日の決勝レースもこの流れに乗っていきたいと思います。チャンピオンシップの行方はわかりませんが、僕たちはこのレースに勝つことだけを考えて、気を抜かずに最後まで頑張ります」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「Q2で良いタイムが出せてよかったですね。予選での速さ重視でクルマをセットアップしてきましたが、自信を持って、タイムアタックをして、それがうまくいきました。今回はパーフェクトな予選アタックができたと思います。明日のレースも優勝が期待できます。ミスなく、トラブルなく、接触なくレースを終えることができれば、勝てると思っています」


#3 B-MAX NDDP GT-Rは予選を7位で通過

前戦のタイで今季初優勝を果たしたNDDPレーシングは、その余韻を残したままもてぎ入りし、最終戦で有終の美を飾るため、精力的にセットアップを進めて、前日のテストを終えた。

予選日午前の練習走行は最速タイムこそ14位だったが、#3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス)は決勝レースに向けてコンスタントなタイムで2時間のセッションを終了。午後のQ1は、ルーカス・オルドネスがコースインし、5番手タイムをマークして、Q2への進出を果たした。もてぎはストップアンドゴータイプの特徴的なコースのため、抜きどころが少ない。決勝レースで好成績を残すために予選で上位につけることを目指し、星野がQ2のタイムアタックを敢行。気合の入ったアタックで健闘し、最終的には予選7位のポジションからレースをスタートすることとなった。


NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「GT-Rにとっては、もてぎのコースレイアウトはやはり厳しいですね。セクター3まではすごくいいタイムをマークしていたのですが、バックストレートエンドでブレーキを使い過ぎてしまったのだと思います。明日の決勝レースは、最終戦なので良い結果を残したいですね」
#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「最後のアタック時にブレーキがフェードしてしまい、バックストレートで止まりきれませんでした。そのため、残念ながらタイムを出すことができませんでした。それがなければ3番 手以内には入れていたと思うので、とても残念です。コースアウトしなかったのが不幸中の幸いでした。クルマの調子はとてもいいので、気持ちを切り替えて、 明日の決勝に臨みたいと思います」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「もてぎは僕たちのクルマには結構厳しいです。僕はQ1で5番手が取れましたが、それ以上プッシュしようとしたら、リアタイヤのグリップが弱くなって諦めました。Q2を走った一樹も、バックストレートのヘアピンでブレーキのフィールがおかしくなってしまい、スタートポジションを上げられませんでした。でもマシンのバランスはだんだんよくなっていますし、決勝レースではライバルと互角に戦えると思います」