濃霧の影響で、公式予選は日曜日朝に延期

SUPER GT第4戦の予選日となる土曜日のスポーツランドSUGOは朝から小雨が降る、あいにくの天候となり、ウェットコンディションの中で午前9時から公式練習が行われた。ロードラッグ仕様のウェットでの初走行であったが、#23 MOTUL AUTECH GT-Rはうまくセッティングを進め、トップと0.802秒差となる1分20秒884のベストタイムで4位となった。

その後、午後2時から公式予選が行われる予定となっていたが、セッション開始直前になって、サーキット周辺には濃霧が立ちこめ、走行が不可能な状況となってしまい、開始時間が何度か延期となった。一時霧が晴れる場面もあったが、再びサーキット周辺は濃霧に包まれることとなり、最終的に公式予選は日曜日の朝に延期となった。GT500クラスは午前9時30分から25分間で行われる。


ニスモ 鈴木豊監督
「公式練習ではかなり手応えがあったので、今日の予選は走りたかったです。ハンデウェイトが50kgを超えたので、今回から燃料リストリクターを装着することになりましたが、ウェットだとその影響も小さくなると思いますし、ミシュランのウェットタイヤもかなり良かったので、予選では上位に食い込む自信はありました。決勝レースがドライになっても自信はあります。まずは明日の予選でひとつでも上のポジションを得て、表彰台を目指して戦っていきたいと思っています」
#23 GT-Rドライバー 松田次生
「これまでのレースでウェットコンディションという状況がなかったのですが、今朝の走行でかなりポジティブなフィーリングを得ることができました。SUGOではロードラッグ仕様のエアロパーツを装着することが義務づけられているのですが、十分に戦えると思います。雨が降っている時のミシュランタイヤのフィーリングがよかったので、明日は雨が降り続いてくれればいいと思っています。いずれにしても、まずは明日の朝の予選がとても重要になってくると思います」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「公式練習ではいろいろな路面状況で走りましたが、クルマとタイヤのフィーリングが良く、予選に向けての準備もできていたので、予選を走れなかったのが残念です。ただ、マシンの仕上がりも良く、手応えも十分に感じているので、満足しています。今回から燃料リストリクターを装着することになりましたが、ウェットではあまり大きな影響はありませんでした。そういう意味ではウェットコンディションの方がぼくたちにとっては有利かなとも思いますが、ドライコンディションも含めて準備はしているので、最後まで走り切って、なるべく多くのポイントを獲得したいと思います」




午前9時に公式練習が開始され、#3 B-MAX NDDP GT-Rは精力的に周回を重ねていった。まずは星野一樹がチェックのためにコースイン。持ち込みのセッティングがよく、早々に満足いくタイムが出たため、スポーツランドSUGO初走行となるオルドネスにバトンタッチした。オルドネスはすぐにコースを覚え、好タイムをマーク。最終的にはオルドネスがマークした1分28秒373がベストタイムとなり、クラス3位のポジションとなった。

その後サーキット周辺には濃霧が立ちこめ、公式予選は延期となり、GT300については決勝日の朝9時5分から25分間の予選が行われることとなった。



NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「ウェットコンディションとなった今日の公式練習では3位となるタイムをマークできているので、予選ができなかったのは残念でしたね。ただ、ふたりともいいタイムを出しているし、マシンの状況も悪くないので、今回はいいところに行けると思います。もし決勝でも雨が降ったとしても、どのチームも条件は一緒なので、その中で戦っていくしかないですね」
#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「ライバル勢も速いのですが、僕たちも雨の状況が多くても少なくても調子が良かったので、予選が延期になってしまったのは残念です。いい流れになっていたので、できれば予選をやりたかったですね。ただ、状況はみんな同じなので、気持ちを切り替えて、明日の予選と決勝レースに臨みたいと思っています」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「スポーツランドSUGOに来るのは今日が初めてです。フリー走行でのフィーリングも良かったです。コースを覚えるのにウェットコンディションは理想的ではありませんでしたが、それでも3番手タイムをマークすることができました。クルマのバランスにはとても満足していますし、決勝レースがウェットでも速く走れる自信があります。濃霧のために予選が中止になったことはファンの皆さんにとっては残念なことでしたが、我々は決勝レースに向けての準備ができています。明日のレースが楽しみです」