23号車には勝つだけのポテンシャルがある

今シーズンはカレンダーに若干変更があり、オートポリスで第3戦が行なわれることになりました。4月下旬に行ったテストでは、好天となった日は路面温度も上がり、その中でとてもいい手ごたえを感じました。今年の日程だと晴れるとかなり気温も上がるはずなので、そのような状況の中でパフォーマンスを確認することができ、またミシュランタイヤの性能も十分に発揮される、いいテストになりました。

開催時期が変わったことで、昨年多くのチームが悩まされたピックアップの影響というのは少なくなっています。昨年、ピックアップが多発したのは路面温度の影響が大きく、タイヤが削れていくグレーニングという状況があり、それがタイヤに付きやすくなるということでピックアップが顕著になっていたのですが、今年はそれが改善されると思います。テストの際には5台のGT500車両が走行していましたが、特に大きな問題は出ていませんでした。

また、第3戦は、安全性を考慮して、本来は富士で使用されるロードラッグ仕様の空力パーツを全車装着することになりました。全く影響がないとはいえませんが、GT-Rのロードラッグ仕様は富士でも効果を発揮していますので、十分に戦えるのではないかと考えています。ただ、その仕様でオートポリスで走り込んでいるわけではないので、いかに短い時間の中で合わせ込んでいくかということも重要になってくると思います。いずれにしても、条件はみんな同じなので、その中で頑張るしかありません。

今シーズン、23号車は松田選手とクインタレッリ選手のコンビになりましたが、開幕戦や第2戦ではトラブル等で好成績を出せていませんが、そんな中でもいいパフォーマンスを見せてくれていますし、コンビネーションもよく、ふたりともとても頼もしいドライバーだと感じています。

GT-R勢としては、第2戦で12号車の優勝をファンの皆さんに見ていただくことができました。23号車も第3戦以降毎回勝てるポテンシャルはあると思っていますので、とにかくまずは第3戦で結果を出して、ファンの皆さんの応援に応えたいと思っています。

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