#23「MOTUL AUTECH GT-R」、8位入賞を果たす

ゴールデンウィークということもあり、決勝日には5万7200人もの大観衆が訪れた富士スピードウェイ。朝のフリー走行から#23 GT-Rは速さを見せ、トップタイムをマーク。決勝レースへ向けて手応えを得た中で、レースのスタートが切られた。

クインタレッリがスタートドライバーを務めた#23 GT-Rは3番手で走行。スタート早々の5周目に1コーナーでGT300のマシンのクラッシュがあり、セーフティカーが導入され、3周のセーフティカーランのあと、レースが再開された。

クインタレッリは3位のポジションをキープして走行を重ねるが、その後も2回のセーフティカーランが発生。ペースが乱される展開となったが、#23 GT-Rは速いラップタイムで2番手での走行を続けていき、34周終了時点で1回目のピットインを行ない、松田へバトンを渡した。

松田は好タイムで周回を重ね、ピットインが一段落した47周目にトップに立つと、12号車GT-Rと1-2体制を築き、周回を重ねていったが、69周目にダンロップコーナー手前でトラブルを抱えて、惜しくもスロー走行を余儀なくされた。何とかピットへ戻り、再スタートを切ることはできたものの、ポジションを大きく落とすことになってしまった。それでもふたりのドライバーとチームは最後まで諦めることなく、レースを最後まで走り切り、最終的には8位入賞を果たし、貴重な3ポイントを獲得した。


#23 GT-Rドライバー
松田次生

「朝のフリー走行でクルマのバランスが改善されて、トップタイムで終わることが出来たので、レースに向けても自信を持って臨みました。スタートのロニーが2番手で戻ってきてくれて、僕のスティントではトップに立つことができ、優勝が見えてきたところでステアリング系の不具合が起きてしまい、とても残念で悔しいです。次のオートポリスはテストでもいい手応えを感じているので、この悔しさをばねに、気持ちを入れ替えて頑張ります。また応援してください」
#23 GT-Rドライバー
ロニー・クインタレッリ

「今回は勝てたレースだっただけに残念です。それでもなんとか完走できて、8位に入賞することができ、3ポイントを獲得することができたということは良かったと思います。まだ、シーズンの序盤戦ということもあるので、これからのレースで取り返していきたいです」
ニスモ鈴木豊監督
「クルマも速かったですし、ドライバーも頑張ってくれていたので、残念です。ステアリング系の不具合でピットインをせざるを得なくなってしまいました。松田選手がなんとかピットまで戻ってきてくれたので、修復してコースに戻り、完走することができました。ただ、うまくいけば勝てていたレースだったと思うので、その点では残念でしたが、富士でのGT-Rの強さは確認できましたし、次のオートポリスでは優勝を狙っていきたいと思います。今後とも応援をよろしくお願いいたします」


#3「B-MAX NDDP GT-R」、粘りの走りで5位入賞

予選7位から追い上げ、表彰台まであと一歩となる4位入賞を果たした開幕戦岡山。第2戦となる富士戦では予選でポールポジションを獲得、再び上位を目指す戦いが始まった。

レース序盤は2回のセーフティカーランが入るなど、アクシデントが多かったが、そういった流れの中でスタートドライバーを担当した星野は事前に計画していたピットインのタイミングが狂うことになり、早めのピットインを強いられ、20周でオルドネスに交代。それがレース戦略に最後まで影響することになってしまう。

オルドネスはレース中盤にはクラス2位のポジションまで挽回し、45周目には再びトップに立つことになった。60周で星野にバトンタッチし、75周目には6位、その後4位までポジションを上げ、最終的にはクラス5位でチェッカーを受けることとなった。


#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「今回はセーフティカー導入のタイミングがすべてでしたね。今回は500kmの2ストップレースということで、それに合わせて準備をしていたのですが、セーフティカーの導入で予定していた戦略がすべて狂ってしまいました。前を追うというより、ブレーキやタイヤをセーブして走らざるを得なくなってしまったので厳しかったです。富士やオートポリスは僕たちに合っているので、このあとのレースではぜひ優勝したいです」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「一時はトップに立ちましたが、セーフティカーが入るタイミングが悪く、燃料をセーブする走りをしなければならず、ポジションを落とすことになってしまいました。今回のレースではタイヤをセーブする方法や燃料を節約して速く走る方法など、いろいろなことを学びました。そういったことを武器にして、次のオートポリスでは必ず優勝したいと思っています」
NDDP RACING長谷見昌弘監督
「今回はポールポジションを獲ったということが裏目に出てしまったのかもしれません。予選ではそんなに攻めないで、決勝でコンスタントに走るというのがGT3の理想のレースなんです。今回は最後にペースを落とさざるを得なくなってしまったということで、ドライバーにとっては辛いレースになってしまいました。この経験を次のレースにつなげ、やはり優勝したいですね」

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