自信を持って臨む第2戦富士
岡山での開幕戦は、結果は残せませんでしたが、今後のレースは十分に戦っていけるという手応えを感じました。リザルトだけを見るとレクサス勢が少し抜け出ていたように見えますが、レースの中身という部分では決して負けてはいなかったし、十分に勝てる可能性があったレースだったと思っています。

決勝では、タイヤの温まりが良かったので、早い段階で1台でも多くパスしてトップに立ち、そのポジションを守り抜くという戦略を立てていました。あの接触についてはその戦略のもとでドライバーが頑張った結果なので、仕方がなかったと思っています。あの時は前をいくマシンが少しミスをしたのですが、そこで攻めて行くというのは当然のことです。また、あの接触はたまたま起きたというわけではなく、今思えば、予選の時のタイムアタックのタイミングであるとか、ドライバーの緊張であるとか、そういった部分を十分にケアしてあげられなかったからだと、私自身の反省点として感じています。松田選手の闘志あふれるレースを見て、ロニーもアグレッシブな走りを見せてくれましたし、内容の濃い、二人のドライバーの気持ちが表れたレースでした。

今シーズンのGT500新型車両は、タイヤの性能も上がったこともあって、速さという部分では我々が想定していたものよりも大きく性能が向上しています。また、新型車両の特徴として、予選アタックなどといった「一発」も当然速いのですが、決勝レースでもコンスタントに速いということもあります。4月下旬に行ったオートポリスのテストではロングランで走っているタイムが去年までのコースレコードを上回るほどでした。

次の富士に向けては、クルマのポテンシャルも十分戦えるのがわかりましたし、テストもいい感触でした。テストではGT-Rの最高速が高かったので、レースではそれが大きな武器になるはずです。通常は最高速を上げるためにダウンフォースを削るという方法を取ることが多いのですが、エンジニアがいい仕事をしてくれたおかげで、ダウンフォースを維持しつつ、最高速を上げるというロードラッグ仕様を作り上げることができました。チェッカーまで走り切ることができれば、必ず勝てると信じていますし、この第2戦は勝たなければならないレースだと思っています。たくさんの日産/ニスモファンが集まってくれる富士ではぜひ勝ちたいと思いますので、応援、どうぞよろしくお願いいたします。

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