#23「MOTUL AUTECH GT-R」が開幕戦で予選6位

2014年のSUPER GTが岡山国際サーキットで開幕し、4月5日に行われた公式予選で、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(松田次生/ロニー・クインタレッリ)が予選6位となった。

どんよりとした曇り空の下で、まずは120分間の公式練習が行われた。予想されていたよりも低い気温となり、各チームはタイヤ選択に頭を悩ませることになるが、そんな状況の中、NISMOチームとドライバーはセットアップ作業を進めていった。途中、クラッシュしたマシンがあったために赤旗中断もあったが、NISMOチームの作業は予定通りに進行し、最後のGT500専有時間にはファステストタイムを2周続けて更新して、トップタイムで公式練習を終了した。

午後になると、やや天候は回復し、日射しも出てくる中で、公式予選が行われた。新型車両の導入により、コースレコードタイムが更新されていく中、#23「MOTUL AUTECH GT-R」も順調にタイムを伸ばしていく。そして、Q1セッションでは松田が1分19秒876のタイムをマークして、Q2への進出を果たした。クインタレッリがタイムアタックを担当したQ2セッションでは最後に1分19秒904のタイムを記録して、3列目6位のスターティンググリッドを獲得した。上位8台中7台がコースレコードを更新するなど、新型GT500の速さが際立った。


ニスモ 鈴木豊監督
「クルマの仕上がりは順調です。予選では前を走るクルマと交錯して、本来のパフォーマンスを出し切ることができませんでしたが、速さの確認はできているので、決勝では必ず前へ行けると考えています。ピットワークやドライバー交代の練習もしていますし、レースではいい勝負ができると思いますので、皆さん応援よろしくお願いします」
#23 GT-Rドライバー 松田次生
「朝の公式練習ではトップタイムを出すことができ、クルマの仕上がりはまずまずです。予選では望んでいたポジションを奪えませんでしたが、クルマのポテンシャルは高いので、決勝レースは自信を持って戦えると思います。天候が読めませんが、全力で戦いたいと思います」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「今日の予選ではベストのパフォーマンスを出し切ることができず、残念な結果に終わってしまいました。でも、決勝レースは長いし、僕たちにもチャンスはあると思うので、決勝レースでは頑張ります」


混戦の中、#3「B-MAX GT-Rは7番グリッドへ」

GT300もコースレコード更新が続出。24台の出場車両中、実に15台がレコードを塗り替えた。この混戦中、#3「B-MAX NDDP GT-R」を駆りQ1に出走した星野一樹は5番手タイムを記録し、難なくQ2に進出した。気温が下がり、グリップ不足に悩むマシンがスローペースで走る中、ルーカス・オルドネスがQ2のタイムアタックに挑んだ。しかし、途中トラフィックにひっかかり、タイム更新は拒まれてしまう。しかし、5台がエントリーしているNISSAN GT-R GT3勢で最上位の予選7位となり、4列目から決勝レースをスタートすることとなった。


NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「このプロジェクトにはドライバーを育てるという目的もあるので、今回はオルドネスにQ2のアタックを担当してもらいました。残念ながらライバル勢に引っかかる形になってしまいましたが、経験になったと思います。天候が読めませんが、クルマ自体はポテンシャルを持っていると思うので、今回は結果を残したいと思っています」
#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「今日は決勝レースを見据えたセットアップ作業を続けてきました。メニューをしっかりこなしてきたので、自信はあります。粘り強く戦えば、表彰台獲得も見えてくると思います」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「さまざまなセットアップを試し、クルマがどんどん改善されて行くのは、なかなか感動的でした。Q1でカズキさんは良い走りで5番手につけました。Q2を担当した僕は、フロントにもリアにも十分なグリップがあるのを確認しましたが、アタック中に他車に追いついて、タイムロスしてしまいました。決勝レースも全力を尽くして戦います」