チーム全員で強い気持ちを持ち、最後まで戦い抜きます
前回のオートポリス戦では、チームのミスで思っていた結果からは程遠い状況になってしまいました。チームとして非常に責任を感じ、最終戦では、その分も取り返せるようなレースをしなければと考えています。シリーズチャンピオン争いも、この最終戦にかかっています。しっかりと反省をしながら、気持ちは前向きに優勝を目指していこうと、スタッフ一人ひとりが日々の仕事にしっかりと取り組んでいるところです。

もてぎというサーキットは、以前はちょっと苦手かなというところもありましたが、ここ数年みていてもGT-Rが優勝したり入賞したりしているので、最近はそんな意識はありません。GT-Rが結果を出せる理由の一つに、ブレーキがあります。もてぎはブレーキングに厳しいコースですが、短い距離で制止できるというだけでなく、そのあとのコーナリングにつなげるということが非常に大事になってくるので、セッティングを含めてうまく合わせていかないといけません。また、この最終戦に向けてエンジンのアップデートを行いました。気候も大きく変わっていますし、吸排気系を見直しトルク特性をもてぎに合わせたものを準備しています。

我々は、このレースには勝つしかありませんが、勝つだけでは少し足りません。我々が勝つことは当然、日産全体として上位に入り、少しでも他社にポイントを渡さないという戦略が必要になります。シリーズタイトル獲得のチャンスが残っているのは我々と12号車ですが、この2台で1-2をとるぐらいの気持ちでいないとダメですね。予選から速さを出し、レースではしっかりと進めていきたいと思っています。

タイトル争いで有利なのは、やはりランキングトップにいる38号車かもしれませんが、彼らもこのレースで勝つことを一番に考えてくるでしょう。何が起きるかわからない状況では、「何位以上ならタイトル」というようなコントロールはできないと思います。こういった場面で、弱気な姿勢を見せた時には負けになる。たぶん、チャンスの残っている8台は全車が優勝を目指して強い気持ちで臨んでくると考えています。その気持ちに負けないこと、そして一番強い気持ちで臨む者が最後まで残ると思うので、チームの一人ひとりがしっかりと気持ちを持って、最後まで戦い抜きたいと思います。その分、荒れたレースになるかもしれません。どんな展開が待ち受けているか分かりませんが、我々らしい戦い方で対応していきたいと思います。ぜひ、最後まで温かい応援をよろしくお願いします。

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