#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、今季2度目のポールポジションを獲得

SUPER GT第5戦が鈴鹿サーキットで開催。8月17日に行われた公式予選で、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)がポールポジションを獲得した。

シーズンの折り返し地点ともいえる第5戦は、伝統の「鈴鹿1000q」。連日猛暑となっている鈴鹿サーキットは、予選日の朝9時20分から行われた練習走行も、気温30℃からスタートした。レース前に行われていた合同テストでトライしていたニューパーツも効果を発揮し、約2時間のセッションで、#23 GT-Rは5番手タイムとまずまずのポジション。シリーズ最長の耐久レースとはいえ、予選順位は大事な要素のひとつとなる。午後2時から始まる予選に向けて、チームはさらにマシンの調整を重ねていった。

午後2時15分からGT500クラスのノックアウト予選がスタート。Q1には柳田真孝が出走した。セッション開始から5分ほどのところで、一番にコースに出ていった柳田は、計測2周目で1分54秒台のタイムを記録し2番手に。さらに続けてアタックを行うと、1分53秒101に自己ベストタイムを縮め、トップに立った。その後、柳田のタイムを上回るマシンもあったため最終結果は4番手となったが、Q2への進出を決定した。そして午後3時にQ2がスタート。クインタレッリは柳田と同じように残り時間が10分を切ったあたりでコースインし、計測2周目で1分52秒157をマークしトップに立った。翌日の決勝レースのことも考え、ワンアタックでクインタレッリはピットに戻ったが、このタイムを上回るものは現れず。#23 GT-Rが開幕戦以来シーズン2度目のポールポジションを獲得した。


#23 GT-Rドライバー 柳田真孝
「ロニーのアタックは鳥肌が立つぐらい、本当にすごかったです。セパンとSUGOは僕の担当したQ1で終わってしまっていたので、今日はかならずQ2に進みたいと思っていました。予選直前に吉田エンジニアが『悪いイメージ忘れて走っちゃいなよ』と言ってくれて、吹っ切れたような気がしました。明日はこのいいポジションを有効に使って集中していいレースをしたいと思います」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「セパンから調子が出ず鈴鹿では速さを見せたかったです。今朝の練習走行から今日は絶対にいけると思っていて、アタックでは計測2周目に集中して思い切りプッシュしました。ミスもありませんでした。決勝ではロングランでもラップタイムの落ちないタイヤを選んでいますし、ミスなく集中していればいい結果が出ると思います」
ニスモ 鈴木豊監督
「開幕戦以来のポールポジションを、しかもドライコンディションで獲ることができました。開発陣含めここに向けて準備してきたスタッフの努力がひとつ形になったと思っています。エンジニアのセッティングが非常に良く、クルマの調子も練習走行の走りだしからとても速かったのですが、予選ではなによりもふたりのドライバーが気合の入ったいい走りをしてくれました。ポールポジションからスタートできるので、決勝では戦略の幅も広がると思います。そういった優位な面も活かしつつ、狙い通りのレースをしたいと思っています。応援よろしくお願いいたします」


#3「S Road NDDP GT-R」、フロントローポジションを獲得

通常のシリーズ戦の3倍以上の距離となる「鈴鹿1000q」で、NDDP RACINGは第3ドライバーに、ニスモグローバルドライバーエクスチェンジプログラムのドライバー、ルーカス・オルドネスを起用した。オルドネスは午前中の練習走行で走行し、レギュラードライバの星野一樹、佐々木大樹に引けを取らないタイムをマークして見せた。

予選Q1には星野一樹が登場。計測2周目からセクターベストタイムをたたき出し、まずは2分3秒257で全体の4番手タイムをマークした。連続アタックで0.5秒ベストタイムを更新し2番手にポジションアップすると、セッション数分を残してピットへ。余裕でQ2進出を決めた。Q2を担当した佐々木も計測3周目で自己ベストタイムとなる2分2秒475をマークし、予選2位を獲得。1000qというロングレースを、フロントローから戦うこととなった。


#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「走り出しからクルマの調子は悪くなかったですね。フィーリングも良かったのでそれを信じていきました。結果、僕も大樹も2番手タイムを出せて、良かったです。僕自身のアタックも満足できるものでした。練習走行で、今までと違ったレースができるという手応えもつかんでいます。不安要素は一つもありません。明日はルーカスも一緒に、ドライバーとチームみんなで力を合わせて1000qを走りきりたいと思います」
#3 GT-Rドライバー 佐々木大樹
「練習走行からクルマのバランスが、特に決勝に向けたセッティングがとても良かったです。予選ではQ2を担当しましたが、長谷見監督のアドバイスでしっかりタイヤを温めてアタックができました。結果として予選2番手を取れて良かったです。僕自身、前回の富士テストでトップタイムを出せていますし、自信にもなっています。明日は長いレースになりますが、しっかりと走りきれるよう頑張ります」
#3 GT-Rドライバー ルーカス・オルドネス
「今日の午前中はあまり多く走れなかったのですが、先日の鈴鹿テストでだいぶ経験を積めているので、心配はしていません。とても長いレースなので、GT500のトラフィックや、自分のミスに気をつけなければいけないと思っています。SUPER GTは非常にコンペティティブなレースですが、自分は少しずつこの状況に慣れることができていると思います。いいスタートポジションを得られたので、明日もいい結果を出せるよう頑張ります」
NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「フロントローがとれて、良かったです。二人ともいい走りをしてくれたと思います。JAF-GTが速い中、しっかりと割って入ることができました。ただ、予選と決勝は別物ですから、決勝に向けてしっかりと組み立てていきたいと思います。今回は大事なレース。必ず結果を残せるよう、チーム一丸で頑張りたいと思います」
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