

前回のセパンに関しても、レースでのアベレージタイムは優勝した12号車とそれほど変わらず、手ごたえも感じられました。ペナルティがあったことで結果はついてきませんでしたが、表彰台に上がるぐらいの実力はあったと思います。その力をしっかりと出すことが大事ですから、(上がることができなかった)原因をひとつひとつ分析し、悪い部分を引きずらないようにしなくてはと思っています。
ここまでの3レースを振り返ると、3メーカーの力が拮抗している、非常にいい戦いをしていると思っています。そこでGT-Rが一歩抜け出すための性能向上アイテムを、先日の鈴鹿テストに投入してきました。かなりの数を準備し、4チーム協力して試してきたもののなかで、いい結果が得られたものを菅生には投入する予定です。
菅生のサーキットというのは、以前はGT-Rの苦手なサーキットといわれてきましたが、2008年にR35 GT-Rに代わってからは常に優勝争いできる速さを見せています。アンラッキーなことが起きやすいイメージはありますが、今年はいいことがある年だと思っているので、前向きにレースに挑みます。
また、そろそろランキング上位陣にウェイトの影響が出始めるころかなとも考えています。最終コーナーの上り勾配はオーバーテイクポイントですがウェイトの効きやすい場所でもあります。GT-Rは比較的ウェイト感度が低いというか、影響の少ないクルマなので、そのメリットを活かしていきたいですね。似たようなウェイトのクルマ、特に同じミシュランタイヤの1号車と18号車あたりをマークしなくてはと考えています。ほかにもSC勢では6号車や、セパンでいい走りを見せていた37号車などにも気を付けたいですね。
自分たちの力を出し切れば、十分勝機があります。ライバルたちをマークしつつも、まずは力を出し切ることに専念してレースに挑みたいと思っています。
