#23 「MOTUL AUTECH GT-R」、500qレースに向けた予選は3番手に

SUPER GT第2戦が富士スピードウェイで開催。4月28日に行われた公式予選で、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が予選3位を獲得した。

シーズン戦の中でも特に人気の集まるゴールデンウィークの富士戦。4月28日の予選日は、ピットウォークではピットロードが埋め尽くされるほどの観客がサーキットに集まった。開幕戦で3位表彰台を獲得した#23 GT-Rは22sというウェイトを積んで富士に臨んでいるが、練習走行では6番手タイム。GT-R勢の中でもトップタイムをマークし好調ぶりを見せた。

GT500の予選Q1は、3分の2を過ぎたタイミングで赤旗中断。すでにタイムアタックに向かっていた柳田はいったんリズムを崩される形となったが、残り時間5分となったセッション再開後のアタックではミスのない走りを披露し6番手でQ2進出を決めた。Q2を担当したロニーは、計測最終ラップまでベストタイムを更新。比較的ウェイトの軽いライバル勢がタイムを塗り替えていく中、GT-R勢トップの1分31秒488をマーク。予選3位を獲得した。


#23 GT-Rドライバー 柳田真孝
「重量自体はそれほど重くないとはいえ、僕たちは3番目に重いウェイトを載せているという条件で走っているので、富士に入るまでは、正直なことを言えばQ1通過も厳しいかと思っていたのですが、持ち込みの状態でのクルマの調子がすごく良くて、朝のフリー走行からとてもペースが良かったです。最後のロニーの走りも素晴らしくて、3位というポジションはすごくいい位置だと思います。明日は応援してくれるファンの皆さんの期待に応えて、優勝できるよう頑張ります」
#23 GT-Rドライバー ロニー・クインタレッリ
「過去のレースを考えると、富士は一番得意というサーキットではありませんでしたから、予選3番手という結果には満足しています。通常の300qではなく500qレースだということを考えても、非常に良いポジションです。明日も今日と同じように、マーとチームのみんなと力を合わせて頑張って、最低でも表彰台。優勝を目指します。皆さんの素晴らしい応援を期待しています」
ニスモ 鈴木豊監督
「ウェイトが軽く、またホームコースということで力の入っているレクサス勢の間を割って獲れた3位というポジションはとても良かったと思います。クルマの状態も非常に良いので、明日の決勝に向けても全く心配がありません。トップとは若干のタイム差がありますが、ミシュランタイヤの持ち味であるレースを通じてのコンスタントな走りができれば、きっと勝機も見えてきます。500qレースなので戦略にも幅が出てくるので、これから、ライバルたちの戦略もシミュレーションをしながら表彰台の真ん中に立てるように作戦を練っていきたいと思います」


#3「S Road NDDP GT-R」、予選7位を獲得

#3「S Road NDDP GT-R」(星野一樹/佐々木大樹)は、練習走行から積極的に周回を重ねていたが、セッション開始から1時間ほどのところでタイヤトラブルが発生し、残り時間をピットでのマシン修復作業にあてることとなった。

この日の富士は早朝から雲一つない快晴。強い日差しに路面温度が上がり、GT300の予選Q1開始時点で18℃、路面温度は33℃となっていた。練習走行でマシンダメージを負った#3 GT-Rだが、メカニックたちの懸命な作業で、なんとか予選セッションまでに修復を完了した。Q1は佐々木が担当。前後の車両との間隔に注意しながらコースインすると、計測3周目で自己ベストタイムをマーク。自らのアタックを「セクター3でプリウスに引っかかってしまったので、もしかしたらもっといいタイムが出たかもしれません」と振り返った佐々木は、セッショントップタイムで星野にバトンを渡した。Q2を担当した星野は、計測2周目で佐々木のベストタイムを更新。さらに自己ベストを上回る勢いで攻めの走りを見せていたが、ブレーキングでわずかに止まり切れずタイムロス。自己ベスト更新はならず、予選7位となった。


#3 GT-Rドライバー 星野一樹
「練習走行ではセッティングを試している間にトラブルが出てしまい途中から走れなくなってしまいましたが、もっとタイムが出ることは分かっていたので予選に向けてはそこまで心配はしていませんでした。予選のアタックではブレーキングで止まり切れず、自分的にはあまりいいアタックができませんでした。もう少し行けたかなっていう部分が悔しいですが、気持ちを切り替えて明日に向けて頑張ります」
#3 GT-Rドライバー 佐々木大樹
「今回は、走れば走るだけタイムが上がるという岡山の予選状況と違い、初めてドライコンディションで、計測する周でしっかりと走りをまとめるということが大事だったので、出ていくタイミングやポジションにも注意をしていましたが、比較的クリアラップが取れたので、良かったです。1周に集中してタイムを出さなければいけない中で、うまくタイヤを温めてアタックすることができて、トップタイムを獲れたのは良かったと思います」
NDDP RACING 長谷見昌弘監督
「午前中はセッション途中でタイヤトラブルが起きてしまいましたが、不安定な状態で佐々木は上手くピットまでクルマを運んできたと思います。予選に関してはタイムが上がるのは分かっていました。佐々木はいいタイムを出したと思いますね。星野はアタックでちょっと失敗してしまったようです。予選一発ではJAF GT勢に差をつけられてしまいましたが、明日のレースは長いですから、クルマに合わせた走りを心がけて順位を上げていきたいです」
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