

今シーズンのマシンは、昨年をベースに正常進化をとっており、大きくは変わっていません。しかし、その進化の効果は出てきました。たとえばエアロパーツで言えば、ダウンフォースを維持しつつ、ドラッグを減らすという方向で開発をしてきましたが、その効果をテストで確認することができました。エンジンに関しても、ピークの場合だけでなくエンジン特性を最適化し、またそれぞれのサーキットに合わせた形で開発を進めてきていますが、その部分でも開幕に向けて準備が出来ています。
今年、NISMOはドライバーラインアップが変わりました。私自身は、柳田選手とは昔GT300の車両開発をした時に一緒に仕事をしたことがありますが、それから時間も経っているし、新鮮な部分もあります。でも、ここ何年か監督としてレースに臨むにあたり、どのドライバーともしっかりと関係を作ってきたので、柳田選手、ロニー選手とはチームを組む前から信頼関係が築けています。もちろんチームのみんなとも、年末のセパンテストから何回も一緒に仕事をしているし、気心もしれていて息もぴったりです。
去年の開幕戦では、「GT-Rは圧倒的に有利」と言われながら勝利を逃してしまいました。非常に悔しいレースでしたが、結果を残せなかっただけで速さを見せることは出来たと思っています。テストで他車が見せた速さに対し、我々もプレッシャーを感じる部分はありますが、順調に準備を進めている自分たちの力を信じて、勝利を目指して頑張っていきたいと思います。温かい応援をぜひよろしくお願いします。
