


雨の量は一定しないまま降り続け、午後2時にセーフティカースタートで決勝レースが始まった。2周のセーフティカーランを終え、3周目にリスタートが切られる。スタートドライバーのクルムは序盤に2番手までポジションを上げたが、後続の追い上げが激しく、徐々に後退することに。戦略を変更し、GT500クラス勢の中では早めとなる20周終了時点でピットに入ると本山にドライバー交代し、タイヤ交換を済ませて13番手でレースに復帰した。全車のピット作業が終わった時点で、#23 GT-Rの順位は6番手。レース終盤、後ろから#18 HSVが追い上げてきたが、6位を守りきってチェッカーを受け、ポイントを加算してシーズンを締めくくった。
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#23 GT-Rドライバー 本山哲 「ウェットコンディションに対するクルマの状況が、アンダーステアが強くてコーナリングスピードが少し足りないように感じました。また、自分たちの選んだタイヤがコンディションに対してマッチしていなかったと思います。終盤に18号車が迫ってきた場面では、1つでも上でゴールしようと思いましたし、向こうのペースもイーブンだと感じていたので抜かれることはないと思っていました。今年はいい流れに乗れなかったなということと、アンラッキーなことも多かったかなと感じます。いくつかのレースでは自分たちの持っている力を見せられたとは思いますが、来年はそれを結果に結び付けられるようにしたいです。応援ありがとうございました」 |
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#23 GT-Rドライバー ミハエル・クルム 「ウォームアップの8分間の走行で38号車の後ろで走っていた時は僕のほうが速かったのに、レースでは向こうのほうが速くて驚きました。結果的に短いスティントでしたが、精神的にタフな20周でした。それでも自分にストレスをかけないように集中して走りました。一度2位まで上がったので勝てなかったのは残念ですが、最後まで本山も頑張ってくれて取れたし、6位はすごく頑張って取ったポジションです。応援ありがとうございました」 |
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ニスモ 鈴木豊監督 「フリー走行の時もサファリの時も、クルマのバランスは良かったです。周回を重ねていったときも、タイムは安定していたので、レースに対する手ごたえは感じていたのですが、雨の状況で、今回もオートポリス同様に難しい選択をすることになりました。我々のクルマの状態も、それほど悪いということではないはずなのですが、他車の方がうちより速かったです。今シーズンを振り返ると、最後まで歯車がかみ合わなかったと感じています。オフシーズンの間に、来季に向けてしっかりと建て直し、来年こそはチャンピオンを獲りたいと思います。たくさんの応援をありがとうございました。シーズン戦は終了しましたが、まだJAF GPもありますので、まずはそこに集中していきたいと思います」 |
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決勝レースのコンディションは雨。これまでに何度も見せたウェットコンディションでの勢いで、表彰台獲得、さらには優勝争いにも期待がかかった。

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#3 GT-Rドライバー 関口雄飛 「66号車には、ヘアピンコーナーで滑った時に前に出られてしまいました。もう一度、すぐに抜き返そうと思ったのですが、接触してしまう可能性もあったので無理はしませんでした。これまでの僕だったら、こういったときにも反射的に体が動いて無理にでも抜きにかかっていたのですが、今年は長谷見監督からずっと言われてきた『チャンピオンを獲るには完走することが大事だ』というのが身についていて、無理に行こうとする自分を瞬時に抑えることができました。今までの自分と比べて、この1年でこういった部分が大きく変わることができたなと感じています」 |
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#3 GT-Rドライバー 千代勝正 「ペース的に厳しい中で、ベストは尽くしましたが66号車を抑えきることができず悔しいです。今年1年で、GTという難しいレースに慣れることができたし、シーズン中盤からは自分に自信を持って走ることができました。ドライバーにとって素晴らしい環境で走ることもできたし、その中で、自分のやるべき仕事に集中するという部分も高められたと思います。毎レース、自分にとってすごくいい経験になりました。来年も乗れるとしたら、今年悔しかった分、絶対に来年はチャンピオンを獲りたいと思います」 |
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NDDP RACING 長谷見昌弘監督 「もう少し雨が降ったら、違った結果になったかもしれませんね。そんな中で、ストレートスピードの乗っていた66号車を何周か抑えられていたし、その点では2人ともいい仕事をしたでしょう。走りの面でも、彼らはとても成長しましたね。ただやっぱりチャンピオンは獲りたかった。ポイントを逃したレースが多かったかなと、今振り返ると感じます。今年やってきたことを、しっかりと来年につなげていければと思います」 |
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