


12時40分から行われた予選1回目。スーパーラップをかけたアタックを担当するのはクルムだ。15分という時間があるとはいえ、高気温、路面温度の状態では、1もしくは2アタックでの勝負ということになる。残り時間が7分ほどになったところで、全車が一斉にアタックに入り、クルムは先頭を切った#24 GT-Rに続き2番目にコースイン。2度のアタックを行い3番手でスーパーラップ進出を決めた。
本山が担当のスーパーラップは、8番目の出走。この時点での最上位はSC430のたたき出した1分15秒台半ばのタイムだった。本山はここまでのマシンが更新できなかったセクター1のタイムを大幅に削り、セクター2でもミスのない走りを見せて暫定トップタイムをマーク。直後のアタッカーだった#12 GT-Rは本山のタイムにわずかに届かず1ポジションアップに成功した。最終アタッカーにポールポジションは奪われたものの、今季予選最上位となる2番グリッドを獲得した。
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#23 GT-Rドライバー 本山哲 「スーパーラップの時には、自分のアタックとクルマとエンジン、すべて含めてパフォーマンスはかなり良かったですね。後半のセクターが午前中から(ポールポジションの)6号車とは差があるというのは気になっていたんですが、セクター1で作ったアドバンテージを逆転されるとは正直思っていませんでした。でも菅生はコースが狭くてレースで何が起きるかわからないですから、前の方からスタートできるというのはいいことです。今回のレースでより多くのポイントをとることがシーズンにとって重要になりますから、明日は絶対に勝ちたいです」 |
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#23 GT-Rドライバー ミハエル・クルム 「午前中からマシンに少しずつ調整を重ねていって、予選でのフィーリングは良かったです。菅生は抜きにくいコースなので、いい予選ポジションからスタートするのはとても重要なこと。ポールポジションをとれなかったのは悔しいですが、2番手もいいポジションだと思います。決勝に関しては、まだ周りのロングランの状況などわからない部分がありますが、頑張っていい結果にしたいと思います」 |
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ニスモ 鈴木豊監督 「今シーズン初めてのフロントローです。エンジニアもドライバーも非常にいい仕事をしてくれました。本当はポールポジションが取りたかったですが、6号車の方が若干上でしたね。朝の時点から我々のクルマはセクター1が非常に速いのは分かっていました。午前中は、時間の経過につれて路面温度が上昇して、クルマのバランスも変わってきていたのですが、吉田エンジニアがドライバーの要求にこたえてアジャストしてくれて、Q1の段階ではほぼ完ぺきなバランスが取れていました。ドライバーも車も調子がいいので、明日に向けて自信を持って臨めます。ファンの方に我々の初勝利を何とかお見せできるように頑張ります」 |
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スポーツランドSUGOはドライバー2人にとって、昨年大逆転で全日本F3選手権のタイトルを手に入れた印象深い地だ。猛暑の中で行われたスーパーラップでは、関口がQ1でのタイムを塗り替え6番グリッドを獲得した。

予定時間を20分ほど遅れることになったスーパーラップ。実は、馬の背コーナーの付近でコースにクラックが発見され、対処に時間がかかってしまっていたのだ。短時間での修復は難しく、スーパーラップに出走するドライバーたちにはクラック箇所を避けて走るようにという通達がなされた。
気を取り直して始まったスーパーラップ、NDDP RACINGは3番目の出走だ。ミスなくアタックラップをまとめ上げた関口は6番手タイムに。午前中に2時間設けられた練習走行では決勝を見据えたロングランのチェックを重点的に行っていたため、明日に対するマシンの戦闘力には自信あり。予選3列目から、表彰台獲得を狙う。
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#3 GT-Rドライバー 関口雄飛 「今回珍しいことに、走りはじめのマシンの感触があまり良くなかったんですが、走りこんで調整していく間によくなっていきました。予選は千代選手の8番手から、自分も少しタイムアップができて6番手。ベストアタックというわけではないですが、悪くはなかったと思います。決勝のペースには自信があるので、明日は表彰台を狙って頑張ります」 |
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#3 GT-Rドライバー 千代勝正 「菅生はよく赤旗が出るサーキットだという印象があったので、セッションが始まって一番にピットを出ていきました。結果、計測3周目というタイヤのおいしい部分を使えるタイミングにクリアラップでアタックできて、赤旗が出る前に1周でタイムを出すことができました。ここはタイヤに厳しいサーキットなので、マネージメントに気をつけながらも、1つでも自分で順位を上げられたらと思います。表彰台を目指して頑張ります」 |
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NDDP RACING 長谷見昌弘監督 「千代の走ったQ1は、赤旗後の残り時間が8分ぐらいありましたが、スーパーラップ通過は大丈夫だろうと判断してアタックをやめました。関口の6番手というのも、明日の戦略を考えれば狙い通りといったところです。午前中のロングランチェックでは周囲に対してもいいタイムを出せていましたし、明日はどれだけタイヤをもたせながら走れるかということが重要になると思います」 |
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