強さに速さも加わったGT-Rでシーズン1勝目を狙います
富士は我々GT-R勢のあまり得意とするサーキットではないという認識があったのですが、ここ数年は悪天候や風向きなどのコンディション変化に対し、GT-Rの安定した強さが発揮されて勝利数を伸ばしています。さらに今年はエアロ開発によって大きく直線スピードが伸びると考えていますので、強いだけではなく速いGT-Rをお見せできると思います。

エアロパーツに関しては、フロントバンパーのアタッチメント、ドアミラー、リヤフェンダー3点が、見た目にも大きく変わっています。ドアミラーに関しては、2〜3年ぶりに新しくなりました。ダウンフォースを減らさずにドラッグを減らすという難しい要求に対して開発スタッフががんばってくれました。今年はエンジンのリストリクター径も大きくなっていますが、それに加えてこのエアロの効果で最高速は290km/hぐらいまで上がるのではないかと考えています。昨年は280km/h前後でしたので、この10km/hの差はとても大きいです。コーナリングに強いGT-Rですが、直線でも速さを見せられると思います。

また今年はレース距離が500kmに戻ります。ピット回数も増えますので、戦略を含めピットワークが勝利の鍵を握っていると思いますが、そこはNISMOの得意とするところ。「さすがNISMO!」といわれるようなレースをしたいです。

500kmという長距離になると、タイヤをいかにもたせられるかというドライバーのスキルが戦略に大きく影響してきます。本山もクルムもタイヤの使い方に関しては定評のあるドライバーですから、そこは信頼して任せています。今回は冬場から夏場へと移行する時期で、タイヤ選択も非常に難しいレースになっています。最近はどのメーカーさんのタイヤも温度レンジに非常に敏感だという傾向があります。タイヤ選択がレースにドラマを生む可能性も高いですね。

開幕戦では手応えをつかみつつも優勝を逃してしまいましたので、ぜひここで1勝目を挙げたいと思っています。応援をよろしくお願いします!

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