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1/10「JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2011」の2日目は、前日の雨もすっかり上がって早朝から好天となり、雪を冠した美しい富士山の姿も見えた。前日荒天のためにキャンセルされたGT500第2レースの予選は、セミウェットコンディションのコースで8時5分から15分間行われた。
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2/10難しい路面コンディションのなか、#46「S Road MOLA GT-R」の柳田真孝がポールポジションを獲得。#24「ADVAN KONDO GT-R」の安田裕信が3位、#12「カルソニック IMPUL GT-R」の松田次生が6位、#23「MOTUL AUTECH GT-R」の本山哲が8位となった。ピットに戻った柳田が大駅俊臣監督とガッチリ握手。
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3/102万3,000人のファンを前に、9時30分からオープニングセレモニーが始まった。このイベントでは東西対抗戦も行われ、本山東軍キャプテンと脇阪寿一西軍キャプテンが健闘を誓い合った。またイベントの合間にはピットウォークも開催され、ドライバーもファンとの交流を楽しんだ。
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4/10GT500の第1レース(100km/22周)は曇り、気温16℃、路面温度18℃と肌寒いコンディションの15時19分にスタンディングスタートで始まった。#46 GT-Rのロニー・クインタレッリはトップを守り1コーナーへ。#24 GT-Rと#23 GT-Rは大きく出遅れたがすぐにリカバリーした。
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5/10#23 GT-Rと4位争いをしていた#24 GT-Rのビヨン・ビルドハイムは、4周目の1コーナーで激しくタイヤスモークを上げて右フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまい後退。5周目のコントロールタワー付近でタイヤがバーストして、ピットロード出口先でクルマを停めることになった。
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6/10#23 GT-Rのブノワ・トレルイエはスタートで出遅れたが、オープニングラップの混乱を巧みに避けすぐに5位までリカバリー。4周目には4位に上がり、追い上げ開始と思われた6周目に他車との接触によりホイールが割れたため、ピットインしてタイヤを交換。最終的には12位でレースを終えた。
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7/104周目に2位に浮上した#12 GT-Rのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは、トップとの3.5秒の差を終盤には縮めて、16周目のダンロップコーナーや21周目の1コーナーでチャンスをうかがったが、隙を突くまでには至らず2位フィニッシュ。
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8/10スタートから後続を引き離し2位に3秒以上のリードを保った#46 GT-Rのロニー・クインタレッリは、中盤からラップタイムが落ち始め2位の#12 GT-Rに0.373秒差まで迫られるが、つけ入る隙を与えず逃げ切り優勝。チャンピオンらしい走りを見せた。
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9/10表彰台中央にクインタレッリ、そして2位にはオリベイラが上がった。「スタンディングスタートでちょっとミスをしたけれど、最後は大勢のファンの前でバトルができて2位でも満足しています」とオリベイラは表彰台獲得を喜んだ。
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10/10「予想以上に前半にリードを広げられたのが良かった。途中タイヤのグリップが落ちましたが、抜かれない自信はありました。いいレースができました。明日はマー(柳田)が勝てるようピットで応援します」とクインタレッリは笑顔で答えた。
