GT-R同士のタイトル争いに注目
SUPER GT第8戦 MOTEGI GT 250km RACEが、10月15日・16日の両日、茨城県との県境に程近い栃木県茂木町のツインリンクもてぎにおいて開催される。

今シーズンのAUTOBACS SUPER GTシリーズは、いよいよこれが最終戦。舞台となるツインリンクもてぎは、1998年にシリーズ戦として初開催され、2009年以降は最終戦として開催されており、SUPER GTの歴史に残る名勝負が展開されている。

今シーズンもまた、最終戦のもてぎでシリーズタイトルが決定することとなった。ポイントリーダーとして、この最終戦に臨むのは#46 S Road MOLA GT-R。これを16ポイント差で追うのは、#23 MOTUL AUTECH GT-R。すでにシリーズ3位以下には逆転チャンピオンの権利は残されていないため、今シーズンのSUPER GTは、2台のGT-Rによってシリーズタイトルが決定されることになった。

速いマシンにウェイトハンディを課し、独り勝ち状態を防ぐとともに激しいバトルを生むのがSUPER GTの大きな特徴だが、スポーティングレギュレーションによって、この最終戦では全車がハンディウェイトを下ろして出走する。つまり、マシンが本来持っているパフォーマンスでのバトルが演じられるのだ。だから16ポイント差の逆転を目指す#23も、ポイントリーダーとして、逃げ切りタイトルを狙っている#46も、ウェイトハンディ0kgのイコールコンディションで最後のバトルに臨むことになる。チャンピオンの栄冠はどちらのGT-Rに輝くのか、GT-R同士の激しいタイトル争いからは目が離せない。

一方、逆転タイトルの可能性はなくなったが、いやそれだからこそ、ライバル陣営も最後の一戦に賭ける想いは強い。イコールコンディションでバトルが出来るのは、開幕戦と最終戦の2つだけ。終盤になって復活の狼煙を上げたレクサス勢も、このもてぎをホームコースとするホンダ勢も含めて、全チームが唯ひとつ、最終戦の勝者を目指しているだけに、チャンピオン争いとはまた別に、今回のレース勝者の行方にも、興味は尽きない。もちろん、今季2勝目を目指す#12や初優勝を狙う#24、2台のGT-Rの戦う様にも注目したい!
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