得意なコースで3基目のエンジン投入
富士のレースは車重の影響もありましたが悔しい結果になりました。ただチームの総合力は発揮できてポイントを加算することはできました。また日産陣営としては上位に食い込むことができましたし、オートポリスではいい結果を残して、4台のGT-Rで最終戦までチャンピオン争いを繰り広げられるようにしたいと気合を入れ直します。

さて今回は、鈴鹿で投入したVRH34B型エンジンをさらに性能向上させたフレッシュエンジンをGT-R全車に投入します。軽量化して車両のハンドリング性能が向上したVRH34Bですが、これに若干の変更を加えたもので、シーズン当初から予定していた仕様です。

元々オートポリスは日産車が得意とするアップダウンに富むサーキット。昨年はレースが開催されませんでしたが、2004〜08年の5年間で3勝を挙げていますし、2009年も2、3位でフィニッシュと結果を残しています。今回はこれまでの「ポイント数×2」の車重ではなく、「ポイント数×1」になり多少ウェイトも軽くなり、各車の重量が接近しますから、混戦になると予想しています。特にホンダHSV-010はNISSAN GT-Rと性能的にも似ているのでそれなりのポジションに来るでしょうし、前回の富士でスピードを見せたレクサスSC430もまだ比較的軽量な車両があり要注意です。

したがって富士同様、予選&決勝でどういうタイヤを選ぶか、公式練習でのタイヤ選択とセットアップが非常に重要になると思います。事前にタイヤテストを行ったチームが有利かもしれませんが、総合力のあるチームが上位に来るとにらんでいます。

天気についてはニスモとしては晴れてくれた方がいいと思っていますが、雨を非常に得意とするブノワもいますし、ここで良い結果を残して有利に最終戦を迎えたいと思っています。地元のファンの方々の応援もいつも多いですから、期待に応えられるようなレースをします。今年もぜひ盛大な応援をよろしくお願いします!
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