#46 GT-Rが今季5回目のフロントロー獲得
SUPER GT第7戦の公式予選が10月1日、秋晴れのオートポリスにおいて開催された。スーパーラップに進出したポイントリーダーの#46「S Road MOLA GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は、トップとわずか1/1,000秒差で2位となり、今季5回目のフロントローを獲得した。#12「カルソニック IMPUL GT-R」(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は9位、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(本山哲/ブノワ・トレルイエ)は12位、#24 「ADVAN KONDO GT-R」(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は15位から追い上げを狙うこととなった。

2台のGT-Rがスーパーラップに進出
2011年SUPER GTは残り2戦。舞台となったのは2年ぶりの開催となった阿蘇外輪山に位置するオートポリス。アップダウンに富みチャレンジングなコーナーも多く、ドライバーに人気のコースだ。前日までのぐずついた天候も回復し、予選日は気温こそ低いものの朝から爽やかな秋晴れとなった。

今回のハンディウェイトは、これまでの「獲得ポイント×2kg」から半分の「獲得ポイント×1kg」となり、ポイントリーダーの#46 GT-Rが最大値の60kg、シリーズ3位の#12 GT-Rが46kg、同5位の#23 GT-Rが39kg、そして#24 GT-Rが23kg。

朝に行われた公式練習では、#46 GT-Rが唯一1分40秒台に入れてトップタイムをマークし、順調な走り出しを見せた。また#12 GT-Rは7位、#23 GT-Rは9位、#24 GT-Rは14位だった。

12時から予選1回目がスタート。12時35分からのGT500クラスの専有走行枠、残り3分を切りアタックラップに入った#23 GT-Rのトレルイエが第2ヘアピンの立ち上がりで姿勢を崩してスピン。そのままコースアウトしガードレールに2回ヒット。フロント部を壊しそのままピットインして予選を終えることになった。残り2分を切った時点で#46 GT-Rのクインタレッリが唯一1分40秒を切る1分39秒607のタイムを出してトップに立った。 残り1分で#12 GT-Rのオリベイラが7位となるタイムをマーク。そしてチェッカー直後に#24 GT-Rの安田が渾身のアタックで10位に滑り込んだ。しかしビルドハイムのタイムが基準タイムをクリアしておらず、予選通過はならなかったが、シード権を持っているため決勝へは出走できることとなった。

15時17分、気温22℃、路面温度33℃というコンディションのもとGT500のスーパーラップがスタート。4番目にコースインした#12 GT-Rのオリベイラは、50Rまでのセクター1でトップタイムをマークしたが、セクター2では挙動を乱しペースが上がらず9位となった。しんがりにコースインした#46 GT-Rのクインタレッリは、1コーナー進入でタイヤをロックさせ白煙を上げ、セクター1のタイム更新はならず。さらに第2ヘアピン進入でも白煙を上げるアグレッシブな走りを見せセクター2ではトップとの差を詰めた。セクター3で逆転を狙って攻め続けたクインタレッリだが、わずかに1/1,000秒及ばす2位、今季3回目のポールポジション獲得はならなかったが、5回目のフロントローを確保した。「クルマもタイヤもいいフィーリングだったのですごくプッシュしました。1コーナーではロックしてタイムロスしましたがアタックを楽しめました」とクインタレッリ。モニターでアタックを見守った柳田は「富士の時と比べてクルマは軽いしブレーキもよく利く。明日は(表彰台の)真ん中しか考えていません」と力強く答えた。


ニスモ鈴木豊監督
「(トレルイエのスピンは)アタック中でしたし、ドライバーも精一杯頑張った結果で仕方ないですね。スピンがなければ12号車と同じぐらいのタイムでスーパーラップ進出はできたと思います。このポジションからの追い上げなので1台1台かわしていくしかないですね。オートポリスはタイヤ的にも厳しいし、荒れる展開も多いので、最後まであきらめずに戦いますので、応援をよろしくお願いします」


Rd. 7 SUPER GT in KYUSHU 250km - Combined [ 1st 12:00 - 12:45 / SUPER LAP 15:10 - 15:40 ]
Weather : Fine  /  Course : Dry  /  Saturday,1 October, 2011 - Autopolis (4.674 km)


Pos

No

Car

Driver
Qualify
1st Super Lap
1 39 DENSO SARD SC430 石浦 宏明 井口 卓人 1'40.486 1'39.901
2 46 S Road MOLA GT-R 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ 1'39.607 1'39.902
3 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘 塚越 広大 1'40.518 1'40.419
4 8 ARTA HSV-010 武藤 英紀 小林 崇志 1'41.457 1'40.464
5 35 D'STATION KeePer SC430 脇阪 寿一 アンドレ・クート 1'40.715 1'40.478
6 1 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 ロイック・デュバル 1'40.527 1'40.524
7 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤 大輔 大嶋 和也 1'40.732 1'40.537
8 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 山本 尚貴 1'40.865 1'40.558
9 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 J.P・デ・オリベイラ 1'40.807 1'40.998
10 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 平手 晃平 1'41.867 1'41.112
12 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 ブノワ・トレルイエ 1'42.420  
- 24 ADVAN KONDO GT-R 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム 1'41.460  
#24は、GT500 予選1回目通過基準タイム(1'45.213)に両ドライバーが満たなかったため予選不通過
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