4台のGT-R、それぞれのドラマに注目
SUPER GT第6戦 FUJI GT 250km RACEが、9月10日・11日の両日、静岡県・小山町の富士スピードウェイで開催される。国際的にも屈指のハイスピードコースだが、「鈴鹿で良い流れがつかめたので、富士以降は巻き返しを図る」とNISMOの鈴木監督もコメントしており、終盤戦に向けてのハイスピードの戦いに一層の期待が高まっている。

今回までは、ポイント×2kgのウェイトで、シリーズ3位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(34ポイント)が68kg、同4位の#12 カルソニック IMPUL GT-R(31ポイント)が62kgのウェイトを搭載してレースに臨むことになっている。ポイントリーダーの#46 S Road MOLA GT-Rは、ここまでに56ポイントを稼いでいるから、名目上のウェイトは112kgとなっているが、競技規則でウェイトハンディは最大100kgまでとされ、実質的なウェイトは100kgとなっている。

ちなみに、次戦のオートポリス戦(10月2日決勝)では、ウェイトハンディは獲得ポイント×1kgとなり、今回68kgのウェイトハンディでレースに臨む#23 MOTUL AUTECH GT-Rならば、ここで勝つことによってポイントは54まで積み上げられるが、それでも次回のウェイトハンディは54ポイント×1kgの54kgとなり、14kgも軽くして次回のオートポリスに臨むことが出来るのだ。当然、各チームのモチベーションは一層高まるが、何よりもシリーズを戦う上で、今回の第6戦は、非常に大きな意味を持ってくる。

マークすべきライバルは、前回の鈴鹿で勝った#1 ウイダー HSV-010。昨年、シーズン終了後に富士スピードウェイで開催された富士スプリントカップで、目覚ましい速さを見せていたのは記憶に新しい。またレクサス勢も、このところ復調の兆しを見せている。富士スピードウェイは彼らにとってはホームコースであり、特にここ数戦好調な#39 DENSO SARD SC430の動向が気になるところだ。

ランキングトップの#46 S Road MOLA GT-Rが、このところ好調なミシュラン・タイヤのパフォーマンスを武器に、さらに後続とのポイント差を拡げるか。はたまた、シリーズ3位と4位につける#23 MOTUL AUTECH GT-Rや#12 カルソニック IMPUL GT-Rが、トップとの差を詰めていくのか。そして毎戦のように地道にポイントを重ねている#24 ADVAN KONDO GT-Rが、ヨコハマタイヤと相性の好い富士で上位に返り咲くのか。4台のGT-Rそれぞれの、ドラマに注目だ!

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