#46 GT-Rがデビュー戦でフロントローを獲得!

SUPER GTの2011年シーズンは富士で開幕。4月30日に行われた公式予選で、今回GT500クラスデビュー戦となる#46「S Road MOLA GT-R」(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)が、予選2位でフロントローを獲得した。GT-R勢は#24 「ADVAN KONDO GT-R」(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)が3位、「カルソニック IMPUL GT-R」(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が4位、#23「MOTUL AUTECH GT-R」(本山哲/ブノワ・トレルイエ)が6位と、全車が上位グリッドを獲得。決勝レースが楽しみな結果となった。

#46 GT-Rがコースレコードで予選1回目トップに
SUPER GTは東北地方太平洋沖地震の影響で第1戦・岡山の日程が変更になり、恒例ゴールデンウィークの第2戦・富士が実質上の開幕戦となった。今季は昨年までGT300クラスを戦ってきたMOLAがGT500クラスにステップアップし、ミシュランタイヤとコンビを組み参戦。またニスモの#23 GT-Rは2年ぶりにブリヂストンタイヤを履く。#12 GT-R、#24 GT-Rは使用するタイヤブランドに変更はないが、ドライバーのシャッフルが行われ、さらに強化された体制となった。
シーズン前のテストが震災以降行われなかったこともあり、4月29日(金)には習熟走行が実施され、GT-R勢はまずまずのタイムを残した。爽やかな晴天に恵まれた30日(土)朝の公式練習でも、#46 GT-Rがトップタイムをマークするなど順調にセッティングを煮詰めていった。
雲が多くなり強い西風が吹く13時15分、気温17℃路面温度22℃というコンディションのもと予選1回目がスタート。最初の混走枠で4台のGT-Rのドライバーは全員基準タイムをクリア。また#46 GT-Rが1分34秒344で暫定トップに立った。スーパーラップ(SL)進出をかけるGT500クラスの専有走行枠は13時50分から10分間行われ、#23 GT-Rはトレルイエ、#12 GT-Rはオリベイラ、#24 GT-Rは安田、#46 GT-Rはクインタレッリがコースイン。セッション終了間際に#46 GT-Rが1分32秒590のコースレコードをマークしてトップに立った。セッション終了のチェッカーフラッグが振られた直後に#12 GT-Rが1分33秒314で2位に順位を上げると、#46 GT-Rは自身のコースレコードをさらに更新する1分32秒481をマーク! さらに#23 GT-Rは5位、#24 GT-Rは9位となりGT-Rは全車がSL進出を決めた。「レコードというのはびっくり。とてもうれしいです」とクインタレッリ。

GT-Rが2〜4、6位と上位グリッドを獲得!
路面温度が18℃まで下がった15時33分、SLが始まった。2番目にコースインした#24 GT-Rの安田は自身初のSLで1分33秒058でトップに立つと、6台目までこれを上回る車両はなく結果的に3位を獲得。6番目にコースインした#23 GT-Rのトレルイエは、セクター1をこの日のトップタイムで通過したが予想以上に冷えた路面に苦戦しながらも6位につけた。9番目にコースインした#12 GT-Rのオリベイラは、ブリヂストンタイヤ勢最上位となる4位を獲得した。最後にコースインした#46 GT-Rのクインタレッリは、翌日の決勝レースを想定した硬めのタイヤでミスなくアタックしたが、わずかにトップタイムに届かず2位、フロントローを獲得した。「ポールポジションを取れなかったのはがっかりですが、フロントローならOKです。僕はヘルメットを被った瞬間、いつも優勝を狙っています」とクインタレッリは満足そうな表情を浮かべた。


ニスモ鈴木豊監督
「GT-Rは昨年の富士で苦戦したので厳しい内容になるかもしれないと思っていたのですが、比較的良い結果になりました。シーズンオフに車両の見えない部分の細かい改良など、地道にやってきたことが結果につながったのでしょう。メカニック、エンジニアがよくクルマを仕上げてくれました。予想していた路面温度よりかなり低くなったのですが、ドライバーもよく頑張ったと思います。明日は天候が荒れるとの予報が出ていますが、ニスモのドライバーは雨でも速いしチームの総合力でよい結果を残したいですね」


Rd. 2 FUJI GT 400km RACE - Qualify Combined [ 1st 13:15 - 14:00 / SUPER LAP 15:00 - ]
Weather : Fine Course : Dry / Saturday,30 April, 2011 - Fuji Speedway (4.563 km)


Pos

No

Car

Driver
Qualify
1st Super Lap
1 39 DENSO SARD SC430 石浦 宏明 井口 卓人 1'33.817 1'32.738
2 46 S Road MOLA GT-R 柳田 真孝 ロニー・クインタレッリ 1'32.481 1'32.966
3 24 ADVAN KONDO GT-R 安田 裕信 ビヨン・ビルドハイム 1'34.076 1'33.058
4 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 J.P・デ・オリベイラ 1'33.314 1'33.204
5 6 ENEOS SUSTINA SC430 伊藤 大輔 大嶋 和也 1'33.966 1'33.210
6 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 ブノワ・トレルイエ 1'33.873 1'33.401
7 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 山本 尚貴 1'33.994 1'33.749
8 36 PETRONAS TOM'S SC430 アンドレ・ロッテラー 中嶋 一貴 1'34.204 1'33.760
9 1 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 ロイック・デュバル 1'33.555  
10 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘 塚越 広大 1'33.914  
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