NISSAN GT-R、SUPER GT開幕2連勝を飾る。
5月21日(土)〜22日(日)、延期されていたSUPER GT第1戦岡山ラウンドが岡山国際サーキット (岡山県美作市)で開催され、予選2位からスタートした#12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が優勝。NISSAN GT-RはSUPER GT連勝を達成し、その戦闘力の高さをアピールした。
予選が行われた21日は曇天だったものの、決勝レース日の22日は朝から雨。一時激しく降ったため、朝8時30分から行われる予定だったフリー走行はキャンセルとなった。しかし、9時過ぎには雨は止み、路面は次第に乾いていった。とはいえ気温はなかなか上がらず、午後2時の決勝スタート時の気温は22度であった。予選2位の好位置からスタートした#12 GT-Rは、オリベイラがレースリーダーとの間合いを図りながらも抑制の利いた走りで後続車を徐々に引き離していった。#12 GT-Rは30周目にピットインし松田にドライバー交代した後、#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)に続く2位を走行した。その後、ピットインした#23 GT-Rに代わってトップになると、ピット作業で出遅れたポールシッターの#17 HSV-010が#12 GT-Rを追い上げ、背後に迫った。しかし、松田の#12 GT-Rはオーバーテイクの隙を作らず、両車は激しく競り合った。ところが45周目に無理な体勢で#17が追い越しをかけようとしたところで#17 HSV-010のリアがスライドし、#12 GT-Rの後部に接触。その勢いで、松田はスピンしてしまう。これで一時ポジションを#17 HSV-010に譲ることとなったが、47周目に#17にドライビングスルーペナルティが課せられて再び首位の座に戻った。松田は残り周回を力強く、しかもハイペースを維持したまま走行。トップの座を脅かされることなくトップで68周目のチェッカーフラッグを受けた。事実上の開幕戦となった3週間前の富士ラウンドでは#23 GT-Rが優勝しており、NISSAN GT-Rは連勝を飾ることとなった。
富士ラウンドで優勝している#23 GT-Rは、今回40kgものハンディキャップウェイトが積まれているため、予選結果は12位であった。ツイスティで道幅の狭い岡山国際サーキットで好成績を残すためには、予選順位が重要と言われているが、ニスモはハンディキャップを克服するためにスタートドライバーのトレルイエが長い周回を走り、またタイヤ無交換でピットインのタイムロスを減らす作戦に出た。今回は68周のレースのため、各車はおよそ30周から35周でドライバー交代を行ったが、#23 GT-Rは42周までピットインを遅らせた。残り26周を走り抜くための燃料を計算し、迅速に給油を済ませた#23 GT-Rは、5位でレースに戻ることに成功した。後半を担当した本山は、摩耗したタイヤでありながら丁寧に周回を重ね、一時6位に順位を落としたが、最終ラップに前走車を抜き、5位でレースをフィニッシュ。選手権ポイントを加算し、本年の目標であるタイトル獲得のため大きく前進した。
予選10位の#46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は、クインタレッリが決勝レースをスタート。オープニングラップで9位にあがり、その後着々と先行車両をパスしていき、32周目に2位で柳田にドライバー交代した。7位でレースに戻った柳田も安定した走りで、後半は5位までポジションアップ。そのままゴールかと思われたが、駆動系にトラブルが発生し、6位でレースを終えた。
12番グリッドからスタートした#24 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、スタート担当のビルドハイムが淡々と周回を重ね、後半担当の安田にバトンタッチ。最後まで安定した危なげない走りで9位まで順位を上、2戦続けてポイント圏内フィニッシュを果たした。
5月21日(土)〜22日(日)、延期されていたSUPER GT第1戦岡山ラウンドが岡山国際サーキット (岡山県美作市)で開催され、予選2位からスタートした#12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が優勝。NISSAN GT-RはSUPER GT連勝を達成し、その戦闘力の高さをアピールした。
予選が行われた21日は曇天だったものの、決勝レース日の22日は朝から雨。一時激しく降ったため、朝8時30分から行われる予定だったフリー走行はキャンセルとなった。しかし、9時過ぎには雨は止み、路面は次第に乾いていった。とはいえ気温はなかなか上がらず、午後2時の決勝スタート時の気温は22度であった。予選2位の好位置からスタートした#12 GT-Rは、オリベイラがレースリーダーとの間合いを図りながらも抑制の利いた走りで後続車を徐々に引き離していった。#12 GT-Rは30周目にピットインし松田にドライバー交代した後、#23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)に続く2位を走行した。その後、ピットインした#23 GT-Rに代わってトップになると、ピット作業で出遅れたポールシッターの#17 HSV-010が#12 GT-Rを追い上げ、背後に迫った。しかし、松田の#12 GT-Rはオーバーテイクの隙を作らず、両車は激しく競り合った。ところが45周目に無理な体勢で#17が追い越しをかけようとしたところで#17 HSV-010のリアがスライドし、#12 GT-Rの後部に接触。その勢いで、松田はスピンしてしまう。これで一時ポジションを#17 HSV-010に譲ることとなったが、47周目に#17にドライビングスルーペナルティが課せられて再び首位の座に戻った。松田は残り周回を力強く、しかもハイペースを維持したまま走行。トップの座を脅かされることなくトップで68周目のチェッカーフラッグを受けた。事実上の開幕戦となった3週間前の富士ラウンドでは#23 GT-Rが優勝しており、NISSAN GT-Rは連勝を飾ることとなった。
富士ラウンドで優勝している#23 GT-Rは、今回40kgものハンディキャップウェイトが積まれているため、予選結果は12位であった。ツイスティで道幅の狭い岡山国際サーキットで好成績を残すためには、予選順位が重要と言われているが、ニスモはハンディキャップを克服するためにスタートドライバーのトレルイエが長い周回を走り、またタイヤ無交換でピットインのタイムロスを減らす作戦に出た。今回は68周のレースのため、各車はおよそ30周から35周でドライバー交代を行ったが、#23 GT-Rは42周までピットインを遅らせた。残り26周を走り抜くための燃料を計算し、迅速に給油を済ませた#23 GT-Rは、5位でレースに戻ることに成功した。後半を担当した本山は、摩耗したタイヤでありながら丁寧に周回を重ね、一時6位に順位を落としたが、最終ラップに前走車を抜き、5位でレースをフィニッシュ。選手権ポイントを加算し、本年の目標であるタイトル獲得のため大きく前進した。
予選10位の#46 S Road MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ)は、クインタレッリが決勝レースをスタート。オープニングラップで9位にあがり、その後着々と先行車両をパスしていき、32周目に2位で柳田にドライバー交代した。7位でレースに戻った柳田も安定した走りで、後半は5位までポジションアップ。そのままゴールかと思われたが、駆動系にトラブルが発生し、6位でレースを終えた。
12番グリッドからスタートした#24 ADVAN KONDO GT-R(安田裕信/ビヨン・ビルドハイム)は、スタート担当のビルドハイムが淡々と周回を重ね、後半担当の安田にバトンタッチ。最後まで安定した危なげない走りで9位まで順位を上、2戦続けてポイント圏内フィニッシュを果たした。
チームIMPUL 星野一義監督 「前回の富士ではミスしてチャンスを失っていたので、今回はそれが返せたと思っています。これでスポンサーにも顔向けできます。うちのチームは、攻めるレースしかできないチームです。今回はクルマもドライバーも良いのでポジションを守ってくれると信じていましたが、最後は胃が痛くなってしまいました」 |
||||
#12 GT-Rドライバー 松田次生 「JPが2位でピットに入ってきて、チームが17号車の前でコースに戻してくれたので、僕はとにかくリードを守ることに専念しました。しかし、17号車のペースが速かったので、一時はどうなるのかと心配しました。いいバトルができていたので、あの接触は残念でしたね。彼(塚越広大)は若くてとても良いドライバーだと思います」 |
||||
#12 GT-Rドライバー ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ 「今シーズン序盤から良いレース結果が出せて嬉しいです。富士は残念な結果だったので、このレースを本当に楽しみにしていました。僕の使命は、序盤のスティントを17号車のすぐ後ろにつけてピットに戻ることだったので、役割が果たせてホッとしています」 |
||||
Rd. 1 OKAYAMA GT 250km RACE - Race Combined [ 14:00 Start - 68 Laps ]
Weather : Cloudy Course : Dry / Sunday,22 May, 2011 - Okayama International Circuit (3.703 km)
Pos | No | Car | Driver | Time / Diff | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | カルソニック IMPUL GT-R | 松田 次生 | J.P・デ・オリベイラ | 1:41'19.273 |
2 | 100 | RAYBRIG HSV-010 | 伊沢 拓也 | 山本 尚貴 | +3.336 |
3 | 17 | KEIHIN HSV-010 | 金石 年弘 | 塚越 広大 | +7.677 |
4 | 36 | PETRONAS TOM'S SC430 | アンドレ・ロッテラー | 中嶋 一貴 | +34.813 |
5 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 本山 哲 | ブノワ・トレルイエ | +48.063 |
6 | 46 | S Road MOLA GT-R | 柳田 真孝 | ロニー・クインタレッリ | +50.958 |
7 | 1 | ウイダー HSV-010 | 小暮 卓史 | ロイック・デュバル | +52.495 |
8 | 38 | ZENT CERUMO SC430 | 立川 祐路 | 平手 晃平 | +1'00.306 |
9 | 24 | ADVAN KONDO GT-R | 安田 裕信 | ビヨン・ビルドハイム | +1'22.305 |
10 | 32 | EPSON HSV-010 | 道上 龍 | 中山 友貴 | +1'24.166 |