NISSAN GT-Rは4、5、6位
#23GT-Rはトップ走行中にキルスイッチ作動のアクシデント!

SUPER GT第5戦の決勝レースが、7月25日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県、一周3.704km)で行われ、前回優勝の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)が4位、出走13台中予選11位からスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が5位に入賞。ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)はスタートから2位以下を大きく引き離し、74周目までレースをリードしたが、前車が跳ね上げたタイヤカスと思われるものがキルスイッチにヒットして電源が突然落ちてしまい、エンジンがストップ。再スタートを切ったものの6位ゴールとなった。

レースの90%をリードした#23 GT-R
SUPER GT第5戦の決勝レースが、7月25日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県、一周3.704km)で行われ、前回優勝の「カルソニックIMPUL GT-R」(#12 松田次生/ロニー・クインタレッリ)が4位、出走13台中予選11位からスタートした「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)が5位に入賞。ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(#23 本山哲/ブノワ・トレルイエ)はスタートから2位以下を大きく引き離し、74周目までレースをリードしたが、前車が跳ね上げたタイヤカスと思われるものがキルスイッチにヒットして電源が突然落ちてしまい、エンジンがストップ。再スタートを切ったものの6位ゴールとなった。

公式予選からGT500クラスをリードし続けたのは、#23 GT-Rだった。トレルイエは、前日の予選スーバーラップで2位に0.4秒もの差をつけてポールポジションを獲得。決勝レース日の朝に行われたフリー走行でもトップタイムをマークしていた。午前中は気温が35度を超えていたものの、その後サーキット上空に雲が広がり、決勝レースのフォーメーション走行が始まった午後2時には32度に下がっていた。

レースがスタートすると、トップを走る#23 GT-Rのトレルイエは、ハイペースで後続を引き離しにかかり、1周目にコントロールラインを通過したときには既に2位に3秒差をつけていた。その後、周回を重ねるたびにその差を広げていき、30秒を超える大きなマージンを作って50周目にピットインし、本山にドライバー交代した。競り合いでコースアウトしたり、バックマーカーと接触するなどアクシデントが少なくないこのコースで、#23 GT-Rはアクシデントフリーの単独走行を守り、途中パラパラと降り出した雨にも惑わされることもなかった。残り31周を無理せずに安定したラップタイムで走行すれば、優勝の確率は高いと思われた。しかし、レースが90%を消化した後の74周目に、突然本山がドライブする#23 GT-Rはコース上にストップ。再始動するまでにタイムをロスしてしまう。本山によると、「エンジンのメイン電源が突然落ちた。しばらくしてからスイッチを入れ直すと電源が入り、再スタートした」とのこと。レース後に車両と車載カメラの映像を検証した結果、これは車両のトラブルではなく、前車が跳ね上げたタイヤカスと思われるものがキルスイッチに当たったアクシデントによるものと判明したが、このアクシデントにより#23 GT-Rは約60秒をロスしてしまい、再スタートを切ったものの6位という結果となった。
キルスイッチ:事故等で火災が発生することを防ぐため、外部からの操作ですぐに全ての電源が切れるように、レースカーへの装着が義務付けられている。

前回優勝のためGT-R勢では最大のハンディウェイト(66kg)を積む#12 GT-Rは、6番グリッドから松田がレースをスタート。序盤に他車のアクシデントのため4位に上がり、その後3位、2位へとポジションを上げた。45周目にピットインし、クインタレッリに交代したあとは、5位でレースに復帰。終盤には#23 GT-Rのトラブルによって4位にあがり、そのままフィニッシュした。ドライバーズランキングは3位にあがり、チャンピオン獲得に向けて手応えを感じた星野一義監督は、ドライバー達の手を握りしめねぎらいの言葉をかけていた。

「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は、予選順位は11位だったがレース中のマシンは快調で、オープニングラップに2台をパス。その後3周目には7位に浮上。スタートドライバーのオリベイラは、一時後続に抜かれる場面もあったが、レース折り返し時点には5位を走行していた。6位でレースに戻った後半担当の安田もミスのない確実なドライビングで周回。最終的には5位にポジションをあげてゴールした。


#12 GT-Rドライバー
松田次生

「4位の結果には少し悔しさは残るけど、チャンピオンシップを考えれば良かったと思います。ロニーも良い仕事をしてくれました。シリーズ後半戦は、チャンピオン目指してがんばりたいと思います。まずは、次の鈴鹿700kmでポイントをたくさん取りたいですね」
#12 GT-Rドライバー
ロニー・クインタレッリ

「重いクルマで4位入賞できたし、ランキング3位に上がれたのでハッピーです。鈴鹿ではふたり力をあわせてポイントを取り、残り2レースで勝負をかけたいです。昨日も今日も暑い中、たくさんのファンの皆さんに応援していただき、ありがとうございました。次の鈴鹿も是非パワーを送ってください」
ニスモ鈴木豊監督
「完璧なレースウィークだったので、このようなアクシデントで勝利を逃したことは非常に残念です。でも、セパンに引き続きパフォーマンスの高さは確認出来たので、ドライバーもチームも高いモチベーションをキープしています。次の鈴鹿では素晴らしいレース展開をお見せして、今度こそ勝ちたいと思っています。また応援をよろしくお願いいたします」


Rd. 5 SUGO GT 300km RACE - Race Combined [ Start 14:00 / 81 Laps ]
Weather : Fine Course : Dry / Sunday,25 July, 2010 - Sportsland SUGO (3.704256 km)

Pos No Car Driver Time / Diff.
1 17 KEIHIN HSV-010 金石 年弘 塚越 広大 1:50'27.577
2 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 ロイック・デュバル +0.025
3 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム +12.633
4 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 ロニー・クインタレッリ +16.466
5 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ 安田 裕信 +37.837
6 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 ブノワ・トレルイエ +56.119
7 1 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー +1'14.303
8 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 山本 尚貴 +1'14.474
9 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 リチャード・ライアン +1Lap
10 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 アンドレ・クート 平手 晃平 +2Laps
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