GT-Rと相性のいい岡山国際でファンの期待に応える
          岡山観戦ポイント (2009年掲載)
昨年は開幕戦の舞台となった岡山国際サーキットだが、今年の岡山ラウンドは第2戦として開催される。岡山国際は、かつて「TIサーキット・英田」という名称でおなじみで、F1パシフィックグランプリも2回開催されたことがある。美作市南東部の山の中にあるサーキットは、それほどアップダウンは多くなく、上りはバックストレート手前のアトウッドとダブルヘアピンの部分だけ、下りもバックストレート先のタイトなコーナーが急になっている程度。コース全長は3.7kmと比較的1周が短いが、特に終盤のセクションはタイトなコーナーが連続して非常にテクニカルになっている。
観客席はホームストレートから2コーナーまでコースを見降ろすようになっている。特に1コーナーはパッシングポイントであり、また2コーナーはアクシデントの起きやすいコーナー。この2か所は高い位置からの眺望もよく、まずまずの観戦ポイントとなる。また岡山はコースサイドにも近づきやすいポイントがあり、バックストレートエンドとダブルヘアピンの出口はアマチュアカメラマンの絶好の撮影ポイント。ダブルヘアピンからの立ち上がりで車両のセッティングをチェックするスタッフの姿を見ることもある。なお今回は土曜午前中の公式練習が1時間ずつ2回のセッションに区分されて行われるので、このインターバルで観戦ポイントを移動して楽しむことができそうだ。
岡山国際とGT-Rの相性は良く、08年には1‐2フィニッシュを飾ったり、また昨年も#24「HIS ADVAN KONDO GT-R」が優勝を飾ったりと、今年もGT-R勢の活躍が期待される。チャンピオン奪回を目指す#23「MOTUL AUTECH GT-R」の本山哲とブノワ・トレルイエは、どちらもこのコースを得意としているが、今回もセットアップはトレルイエが担当の予定。予選は鈴鹿に続き勝ち抜き戦となるノックダウン方式が採用された。開幕戦の予選でも3位につけるなど、本山とトレルイエというトップドライバーを2名抱えるチームは有利になる。
ウェイトハンディは開幕戦8位の#23 GT-Rが6kgとほとんど関係ない程度のもので、#12「カルソニック IMPUL GT-R」にも追加のウェイトはない。2年連続で開幕戦を制した#24 GT-Rは40kgのウェイトを搭載するが、大きな影響はさほどないものと予想される。
GT-Rは今回、合同テストで確認した新しいリアフェンダー(下部)を採用して臨む予定。サーキットに到着したら、まずはGT-Rの後ろ姿からチェックしてみたい。


ニスモ鈴木豊監督
「開幕の鈴鹿を終えて、いろいろ見えてきたものもあり、いまそれに向けて準備中です。今回のラウンドに向けて開発してきたタイヤもあり、結果は残せると思っています。上位に食い込み皆さんの期待に応えられるよう頑張りますので、応援をよろしくお願いします」
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