「カルソニック IMPUL GT-R」、予選3位からGT-Rの連勝を狙う

#23 GT-Rと#12 GT-Rがセッション1を突破
NISSAN GT-Rの先勝で迎えたSUPER GT第2戦は、岡山国際サーキットにて開催。真冬のような気温ではないものの、かなり寒い予選日の朝を迎えた。開幕戦8位の「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)は6kgのハンディウェイトを搭載。「カルソニック IMPUL GT-R」(#12松田次生/ロニー・クインタレッリ)はハンディなし、そして開幕戦で優勝を遂げた「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)は40kgのウェイトを搭載して岡山入りした。
晴れたり曇ったりの天候で気温も10℃ほどまでしか上がらず肌寒いなか、1時間ずつ、2回の公式練習が行われ、GT500クラスは13台の車両が出走。#23 GT-Rは2回目の公式練習セッションでトップタイムをマーク、#12 GT-Rは1回目の公式練習セッションで3位につけまずまずの走り出しとなった。また#24 GT-Rは10位/11位につけた。
朝の公式練習で車両を壊した1台を除く12台が出走した午後の予選1回目では、3台のGT-Rのドライバー全員が基準タイムをクリアした。このセッションでは#24 GT-Rが6位、#12 GT-Rが7位、#23 GT-Rが9位だった。
今回の予選は開幕戦同様勝ち抜き戦となるノックダウン予選。3つのセッション(S)に区切られ、最初のS1では10台が勝ち残るが、#23 GT-Rはトレルイエ、#12 GT-Rはクインタレッリ、#24 GT-Rは安田がステアリングを握ってコースインした。気温は14℃まで上がったが、路面温度は20℃とまだ冷えたままだ。トレルイエがコースインのラップ、パイパーコーナーでコースオフを喫し、タイヤバリアにヒット。そのままピットインして応急処置を施しタイヤ交換を行い再びコースへ出ていった。開始7分、その時点で2位のタイムをマークしてアタックラップに入った安田が1コーナーでコースアウト。スポンジに接触した形で止まり赤旗が掲出されセッションは中断となった。
8分後に再開されたS1は残り3分でのアタック。各車コースインから決勝レースのような勢いでアタックに入った。ここで#12 GT-Rのクインタレッリが2位、#23 GT-Rのトレルイエが6位でS2進出を決めたが、#24 GT-Rの安田は出走できず12位で残念、ここで予選終了となった。なお安田は赤旗中断後に自走でピットへ戻っており、車両に大きなダメージはない。


トレルイエがまさかのコースオフも予選7位を確保
10台から7台に絞られるS2では、#12 GT-Rの松田がトップ通過。また#23 GT-Rの本山もS1でトレルイエが使用したタイヤで走り3位のタイムをマーク。2台のGT-RはS3へ駒を進めることに成功した。
16時24分からトップ7による7分間のS3が始まった。真っ先にコースインした#23 GT-Rのトレルイエがアトウッドカーブでコースオフを喫したが、幸いコースへ戻ることはできた。決勝レースを想定したタイヤということもありトップ争いに加わることはできなかったが7位のポジションを確保した。また#12 GT-Rのクインタレッリはアタックラップの1コーナーでタイヤをロックさせたが、コースアウトは免れた。チェッカー直前にコントロールラインを通過したクインタレッリは渾身のアタックを続け、最後に1分24秒273で3位につけた。「朝は路面温度が低くセットアップが決まらずタイヤのグリップがよくありませんでしたが、予選になってからは改善されました。S3ではなかなかタイヤを暖めることができなくて、アタックのときにコーナーでタイヤをロックしました。でもギリギリでもう1周走れて良かったです。開幕戦はリタイアしているので、明日は完走してできれば優勝したいです」とクインタレッリは流暢な日本語で力強く答えた。


ニスモ鈴木豊監督
「今回は岡山に合わせたタイヤを持ち込んでいて、予選の最後に履いたレース用タイヤの性能も確認できました。予選順位は7位ですが、明日は気温も路面温度も上がりそうなので、レースではポジションを上げていけると思います。今回はエアロも変更し、またミシュランタイヤに合わせフロントサスペンションのジオメトリー変更してきましたので、この効果もありました。最高速もほとんどのセッションでトップ3に入っていますので、いいレースを展開できると思います。ひとつひとつポジションを上げて、前回以上のレース、最低でも表彰台を狙っていきますので、応援をよろしくお願いします」


Rd. 2 OKAYAMA GT300km RACE - Qualify Combined [ 1st 12:55 - 13:40 / Knockout 15:10 - 16:23 ]
Weather : Fine Course : Dry / Saturday,20 March, 2010 - SUZUKA Circuit (5.807 km)


Pos

No

Car

Driver

Qualify 1
Qualify 2 Session
1 2 3
1 18 ウイダー HSV-010 小暮 卓史 ロイック・デュバル 1'25.432 1'23.880 1'24.084 1'23.815
2 38 ZENT CERUMO SC430 立川 祐路 リチャード・ライアン 1'25.680 1'24.190 1'24.286 1'24.055
3 12 カルソニック IMPUL GT-R 松田 次生 ロニー・クインタレッリ 1'26.518 1'24.057 1'23.941 1'24.273
4 35 MJ KRAFT SC430 石浦 宏明 大嶋 和也 1'25.477 1'24.195 1'24.030 1'24.349
5 6 ENEOS SC430 伊藤 大輔 ビヨン・ビルドハイム 1'26.172 1'24.310 1'24.215 1'24.395
6 32 EPSON HSV-010 道上 龍 中山 友貴 1'27.472 1'24.571 1'24.093 1'24.399
7 23 MOTUL AUTECH GT-R 本山 哲 ブノワ・トレルイエ 1'27.077 1'24.365 1'24.080 1'24.888
8 1 PETRONAS TOM'S SC430 脇阪 寿一 アンドレ・ロッテラー 1'25.993 1'24.565 1'24.420  
9 39 DENSO DUNLOP SARD SC430 アンドレ・クート 平手 晃平 1'28.044 1'24.628 1'24.671  
10 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢 拓也 山本 尚貴 1'27.081 1'24.768 1'24.825  
12 24 HIS ADVAN KONDO GT-R J.P・デ・オリベイラ 安田 裕信 1'26.397 1'27.799    
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