「MOTUL AUTECH GT-R」が予選5位から連覇を狙う

GT-Rは全車がセッション2に残る
SUPER GTもついに09年最終戦を迎えた。昨年まで、ツインリンクもてぎでSUPER GTが開催されるのは8年連続で残暑厳しい9月だったが、今年は11月開催となった。予選が行われる11月7日は朝からまずまずの天気となったが、朝の練習走行が始まったころは気温は15℃と肌寒かった。最終戦はウェイトハンディを搭載せず(特別性能調整は従来どおり実施)、またレース距離も通常の300kmよりわずかに短い250kmで行われるため、いわゆる“ガチンコ勝負”が期待された。チャンピオン候補は既に「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲=78点/ブノワ・トレルイエ)、#36 SC430(73点)、#8 NSX(61点)の3台に絞られており、#1 GT-Rは2位以上の結果で自力チャンピオンとなる。

晴れたり曇ったりというコンディションのなか行われた練習走行で、「IMPUL カルソニック GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)が2位、#1 GT-Rが4位、「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/安田裕信)が5位とまずまずの位置につけたが、「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は13位とやや苦戦しているようだった。

12時50分から45分間行われた予選1回目には気温も19℃まで上昇し暖かくなった。このセッションではセッティングを確認しながら2名のドライバーが基準タイムをクリアすればよい。ノックダウン予選は3つのセッション(S)で構成され、GT500クラスは、S1で12台、S2で8台と台数が絞られ、最後のS3ではトップ8によるアタック合戦が行われる。またドライバーは2名とも出走しなければならないが連続したセッションで走行できないため、自ずとS1とS3は同じドライバーがドライブ。A、Bどちらのドライバーをどのセッションで走らせるかも、大きなキーポイントとなる。

14時35分、10分間のS1がスタート。#1 GT-Rは本山、#3 GT-Rはクインタレッリ、#12 GT-Rは松田、#24 GT-Rはオリベイラがコースへ。#12 GT-Rが5位、#1 GT-Rが8位、#24 GT-Rが11位、#3 GT-Rが12位とGT-R全車がS2へ駒を進めた。


「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」も予選7位から上位を狙う
14時59分からは7分間のS2。このセッションでは4台がふるい落とされる。#1 GT-Rはトレルイエ、#3 GT-Rは安田、#12 GT-Rはフィリップ、#24 GT-Rは荒がコースへ。わずか2周しかアタックできない短時間のなか#1 GT-Rは2位、#3 GT-Rは8位でS3進出を決めたが、残念ながら10位の#12 GT-Rと12位の#24 GT-Rはここで脱落となった。

15時25分からはトップ8による最後の7分間のアタックセッション。1周目に7位だった#1 GT-Rの本山は次のラップでタイムアップして1分45秒028をマークして5位。#3 GT-Rは1分45秒316で7位となった。#1 GT-Rとチャンピオン争いをしている#8 NSXがポールポジション、#36 SC430が2位とフロントローを獲得したが、#1 GT-Rは逆転優勝と連覇を狙って、いよいよ明日の決勝レースに臨む。


ニスモ鈴木豊監督
「この時期にもてぎを初めて走ったということと、第8戦までずっと(ハンディウェイトを搭載していたので)重かったということもあって、バランスを取るのに苦労した予選となりましたが、クルマの調子はまずまずです。ポールポジションを狙っていましたが5位ということで、明日の決勝では早い段階で36号車に追いつきたいです。そしてチャンピオン争いをしている2台に食らいついていって、できるだけ序盤に勝負をかけたいと思います。もてぎに応援に来てくださる皆さんはもちろん、他の場所でも応援してくださるたくさんのファンの皆さんに報いることのできるよう、5ポイントというマージンは考えず攻めのレースをします」

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