「IMPUL カルソニック GT-R」がフロントローを獲得
GT-Rは2台がスーパーラップに進出
SUPER GTもいよいよ大詰め、第8戦の舞台は阿蘇外輪山の大分・オートポリス。17日朝の練習走行は気温16℃で始まったが、雲が多く風も強く気温よりも寒く感じられた。GT-Rは今回と最終戦用に空力を改善。外観でもフロントバンパー両サイドとフロントタイヤ後方のエアアウトレットの形状が変更され、コーナリングスピードの向上が図られた。練習走行では、荒れた路面ながらハンディウェイトが32kgとGT-Rのなかで最も軽量な「IMPUL カルソニック GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)が3位と好位置につけた。ポイントリーダーで63kgのウェイトを搭載する「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)は8位、37kgのハンディウェイトを搭載する「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)は9位、ウェイト46kgの「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は11位と3台のGT-Rはまだセッティングを詰める余地がありそうだった。

午後から行われた予選1回目は気温17℃、路面温度20℃と低いまま。最初の30分間の混走枠で、1分42秒938のトップタイムをマークしたのが#12 GT-Rで、#1 GT-Rはトレルイエが片輪をコースから落としながらアグレッシブな走りで3位、#3 GT-Rは5位とまずまずのポジションにつけた。GT500の専有走行枠は、開始6分で#24 GT-Rのオリベイラが1分43秒375で3位につけるがタイムを更新していく車両が増えてポジションダウン。結果的には11位でスーパーラップ進出を逃すことになった。終了間際に#1 GT-Rのトレルイエが1分42秒432で6位、#12 GT-Rの松田が1分42秒179で3位となりスーパーラップ進出を決定。しかし#3 GT-Rのクインタレッリは最後に1分43秒049までタイムアップを果たしたが、9位にとどまり惜しくもスーパーラップ進出を逃した。


「MOTUL AUTECH GT-R」も予選3位と好位置につける
 15時10分、時おり日が差す曇天のなかGT500のスーパーラップが始まった。3番目にコースインした#1 GT-Rのトレルイエは、中間区間のセクター2でそれまでの2台のタイムを更新するとそのまま1分41秒724のトップタイムをマーク。「チャンピオンシップのことを考えるとリスクは避けたかったので1コーナーは少し安全に行きました」とトレルイエ。その後の2台はトレルイエのタイムを更新できず、6番目に#12 GT-Rの松田がコースインした。しかしその周回の第2ヘアピンでスピン。「タイヤが温まらないうちにアクセルを踏み過ぎました。ポールポジションを狙っていたんですが」と松田。予選の手順には問題がなくそのままアタックに入った松田は、トレルイエのタイムを更新する1分41秒609をマーク。しかしその後に#38 SC430がこのタイムを更新し、#12 GT-Rは2位でフロントローを獲得。#1 GT-Rは3位と予選1回目から3つポジションを上げて、シリーズ2連覇に向けて好位置を獲得した。


ニスモ鈴木豊監督
「ウェイトハンディの影響はあるのですが、そんな中でもブノワが頑張ってくれて予選1回目の6位からスーパーラップで3位に上がることができました。練習走行から予選1回目までの間にセットを変更して、それが良い方向へ進みましたね。さらに予選1回目とスーパーラップの間でもセットを変更したのですが、その短い間でも的確な修正ができました。優勝を狙える良い位置につけられたと思います。応援よろしくお願いします」

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