「MOTUL AUTECH GT-R」は9位から表彰台を狙う。

HIS ADVAN KONDO GT-Rは予選3位から国内初優勝を目指す。
3月下旬の岡山国際サーキットは、夜間から朝にかけては冷え込んだものの、日が上り始めると気温もぐんぐん上がり暖かな春の彼岸を迎えた。今年のSUPER GTは昨年までの3日間開催が2日間となり、初日に公式練習と予選1回目、スーパーラップ(SL)を行うこととなった。またSL進出はGT500/GT300の各クラス8台までとなった。

3月21日(土)、午前中の練習走行では「MOTUL AUTECH GT-R」(#1本山哲/ブノワ・トレルイエ)は1分24秒983で6位とまずまずの位置につけた。また「IMPUL カルソニック GT-R」(#12松田次生/セバスチャン・フィリップ)はGT-R勢トップとなる4位(1分24秒944)だった。

13時15分、気温15℃、路面温度28℃のポカポカ陽気の中、15台のGT500車両が参加して公式予選1回目がスタートした。最初の30分間はGT300との混走枠。まず本山がコースインして基準通過タイムをクリア。そしてトレルイエに交代して混走枠終了時点では1分25秒829で3位につけることとなった。

GT300の専有走行枠を挟んで13時55分から10分間のGT500専有走行枠が始まった。しかしエンジンに小さなトラブルがあったこともありコースインが若干遅れてしまった。このことで混雑する位置で走行しなければならなくなったトレルイエだったが、後半のアタックに期待がかかった。しかし残り2分となり各車がアタックラップに入った時点で、1台の車両がアトウッドカーブでコースアウトし、前後が黄旗区間となった。トレルイエはここで安全を確保するためにスロットルを緩めて走行することとなった。しかしこの10分間のセッションでタイムアップはかなわず。 予選9位で残念ながらSL進出はならなかった。また#12 GT-Rは10位、今年からタイヤをミシュランにスイッチした「HASEMI TOMICA EBBRO GT-R」(#3ロニー・クインタレッリ/安田裕信)は12位だった。「HIS ADVAN KONDO GT-R」(#24ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/荒聖治)がGT-R勢の中でSL進出を決める5位に入った。

オリベイラのアタックで#24 GT-Rが予選3位に。
15時15分、GT500のSLがスタート。4番目に登場した#24 GT-Rのオリベイラは、日産ファンの期待を一身に背負ってコースイン。アタックラップではセクター2まではそれまでのトップタイムを更新ならず。しかし最後のタイトなコーナーが連続するセクター3でタイムアップを果たしその時点でのトップにつけた。その後、オリベイラのタイムを更新したのは2台にとどまり、予選3位、2列目を確保することとなった。「JPが本当によく走ってくれました。タイヤもとてもいいものを作ってもらえたし、明日の決勝のことを考えて長持ちするものを選んでいますから、どんな作戦も取れます。明日のお天気は分からないですが、ドライ、ウェットどっちもOK。優勝を狙える位置にいると思います」と近藤真彦監督は笑顔で答えた。


ニスモ鈴木豊監督
「今日はニスモの実力を出し切れませんでした。小さなエンジントラブルがありコースに出て行くのが遅くなり、アタック中には黄旗が出たこともありクリアラップを取ることができませんでした。ブノワも忠実に規則を守りアクセルを緩めました。明日は雨を予想していますが、うちのドライバーはふたりとも雨でも速いし混戦にも強いですから、確実に1台1台かわしながら前に行って表彰台を目指したいと思います。残念な予選結果になってしまいましたが、レースは期待していてください。応援をよろしくお願いします」

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