優勝を狙う2台のGT-Rが金曜の1-2を獲得
#22 GT-Rは6位とまずまずながら#23 GT-Rは重さに苦しみ16位
 SUPER GT第9戦(最終戦)FUJI GT 300KM RACEの練習走行が7日、静岡の富士スピードウェイにて行われた。第8戦までのレースの結果ハンディウェイトは、#23 GT-Rが80kg(40kgのウェイト搭載と40kg分のリストリクター調整、車重1,240kg)、#22 GT-Rが25kg(車重1,185kg)、#3GT-Rが55kg(40kgのウェイト搭載と15kg分のリストリクター調整、車重1,215kg)、#12 GT-Rが10kgで1ランクの性能引き上げ(車重1,145kg)、#24 GT-Rが2ランクの性能引き上げ(車重1,110kg)となった。

 この日は未明から弱い雨が降り、9時15分の練習走行開始直前まで細かい雨が残った。コースはウェットコンディションで気温は15℃。各車が走行を重ねるうちにコースは部分的に乾いていき、後半になるほどコンディションは良くなっていった。このセッションで1分35秒495のトップタイムをマークしたのは、今回のレースで国内初優勝と今季2勝目を狙う#24 GT-R。また#22 GT-Rは5位、#3 GT-Rは7位とまずまずの位置につけた。セッション後半にドライタイヤを装着しなかった#12 GT-Rは13位、重い車重とリストリクター調整に苦しむ#23 GT-Rは15位にとどまった。

 14時10分からの練習走行2回目は、完全なドライコンディション、気温21℃と11月とは思えないような暖かさの中スタート。各チームとも練習走行1回目後半に施したドライ用セッティングの確認に忙しい。混走のセッション終盤にトラブルを起こした車両の回収のための中断を挟んだ後、15分間のGT500の専有走行が行われた。

 ここでまず1分34秒124のトップタイムをマークしたのは、こちらも今季2勝目を狙う#12 GT-R。しかし直後に午前中トップの#24 GT-Rが1分33秒980と唯一1分33秒台に入れてトップ逆転。このままセッションは終了して、2台のGT-Rが1-2を奪うことになった。#22 GT-Rは6位につけたが、ヘビー級の#3 GT-Rは12位、#23 GT-Rは16位にとどまった。


飯嶋嘉隆監督
「朝は明日の天候が不安定という予報もあるので、ウェットコンディションでのタイヤチェックとセットの確認をしました。午後はドライコンディションになったので、いつものようにタイヤの選択とセットの確認を行いました。22号車はトラフィックに引っかかったこともありもう少しいいタイムが出たのではないかと思います。23号車はウェイトを積んだ上にリストリクターを絞られているのでかなり厳しいです。22号車はスーパーラップに間違いなく残ってマイケル(クルム)の能力を100%出して、ライバルよりも前でスタートしたいです。23号車はなんとかひとつでも上のポジションを狙います。今年最後のレースです。応援をよろしくお願いします!」
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